「避難場所」と「避難所」の違いとは?災害時に迷わないための防災基礎知識

防災豆知識

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こんにちは!SONAEAREBAです。

もし突然大きな地震が起きたら、
または台風や大雨で
川が氾濫しそうになったら…。

あなたはどこに逃げますか?
「避難場所に行こう!」
「避難所に行こう!」
と耳にすることが多いですが、
この二つの言葉、実は意味が違います

私は防災を学んでいくなかで、
この違いをはっきり理解したときに
「ああ、これを知らなかったら
いざというとき行動できないかも」

と危機感を覚えました。

今日はその経験をもとに、
「避難場所」「避難所」の違い、
そして私たちが災害時に
どう行動すればいいのか、実用的な
アドバイスを交えてご紹介します。


避難場所とは?命を守るために一時的に逃げ込む場所

「避難場所」とは、災害から
“とにかく命を守るために
一時的に逃げ込む場所”
のことです。

代表的な例を挙げると、
以下のようなものがあります。

  • 地震直後に火災や倒壊から
    避けるための近くの公園・広場
  • 津波から逃れるための
    高台や堅牢な建物の上層階
  • 洪水・土砂災害時に危険を避ける
    指定された一時避難場所

つまり
「災害が迫っている、今すぐ危ない!」
というときに一時的に身を寄せる場所。

命を守るファーストステップが
「避難場所」なのです。


避難所とは?生活を継続するための滞在場所

一方、「避難所」とは
災害が落ち着いたあと、
自宅に戻れない人たちが生活を
続けるための施設です。

多くの場合、小中学校の体育館や
公民館などが指定されており、
行政や地域が運営します。

  • 水や食料、トイレ、毛布など
    最低限の生活物資がある
  • 医療スタッフ・ボランティアが
    サポートを行う場合もある
  • プライバシー確保のための
    パーテーションや仕切りが
    設けられるところも増えている

つまり「避難所」
単なる安全地帯ではなく、数日から
数週間、被災生活を続ける場所です。


避難場所と避難所の違いを整理すると…

  • 避難場所=災害から身を守るための
    “一時的な場所”
  • 避難所=自宅に帰れないときに
    “生活を続ける場所”

この違いを理解できるだけで、
防災行動の流れが見えてきます。

例えば地震なら
「地震発生 → 家屋倒壊や火災の
危険を避けて避難場所へ → その後、
状況を見て自宅か避難所へ移る」

という段階的な行動が取れるわけです。


幅広い災害ごとの「避難場所」と「避難所」の使い分け

地震

  • 避難場所
    まずは近くの公園や空き地へ。
    建物が倒れてくる可能性があるため、
    広い場所が安心です。
  • 避難所
    自宅が無事なら戻れるが、倒壊や
    火災被害があれば避難所での生活へ。

津波

  • 避難場所
    高台や鉄筋コンクリートの建物の
    上階。とにかく迅速に高いところへ。
  • 避難所
    津波が収まったあと、被害状況に
    応じて開設される学校や公共施設へ。

台風・洪水

  • 避難場所
    土砂災害警戒区域では
    近くの避難広場や堅牢な建物に退避。
  • 避難所
    長引く避難生活になる場合が多く、
    地域の指定避難所で生活を続ける。

このように
「避難場所」「避難所」は、
発災から復旧までの段階に応じて
使い分けるものなのです。


実用アドバイス:いざという時どう動く?

私自身、防災訓練に
参加したときに強く感じたのは、
「知識を行動に落とし込むこと」
の大切さです。

ここでは実用的なアドバイスを
いくつかまとめます。

事前に自宅周辺の避難場所・避難所を確認しておく

  • 自治体のハザードマップを
    必ずチェックしましょう。

    参考リンク:
    ハザードマップポータルサイト
  • 「ここは地震用の避難場所」
    「ここは洪水時の避難所」という
    違いを把握することが大切です。

防災アプリを入れておく

  • Yahoo!防災速報、
    NHKニュース防災アプリなどは
    一次情報を受け取るのに便利です。

    参考リンク:
    Yahoo!防災速報
    NHKニュース防災アプリ
  • 避難情報が発令されたら
    素早く行動できるようスマホ通知を
    オンにしておきましょう。

家族やパートナーと避難の合流場所を決めておく

  • 災害時は長時間通信がつながり
    にくい場合が想定されます。
  • 「まず○○公園に集合、
    それから避難所に向かう」

    と取り決めておくだけで安心感が
    大きく違います。

必要な持ち出し品を常備しておく

  • 非常食・飲料水・携帯充電器・
    常備薬・貴重品など。
  • 避難所に支援物資が届くまで
    時間がかかる場合もあるため、
    自分の命は自分で守る備えが
    必須です。

避難時に大切な心構え

私はこれまで防災イベントや講習に参加
してきましたが、共通して言われるのは
「早めの避難は命を守る最大の手段」
ということです。

とくに近年は気象の急変が多く、
自分は「大丈夫だろう」と思って判断を
遅らせると取り返しがつかないケースも
少なくありません。

「避難場所」と「避難所」の
役割を理解しておくだけで、
判断力がぐっと高まります。


まとめ:違いを知ることが生きる第一歩

  • 避難場所=
    災害から逃げて身を守る場所
  • 避難所=
    生活を続けるための滞在施設
  • 災害の種類によって使い分けが必要
  • 事前の確認と防災意識が
    命を守るカギになる

被災経験者の言葉としてよく聞くのは
「備えていた人ほど冷静に動けた」
ということ。

今日この記事を読んでくださった方には、
ぜひご自身の周りの避難場所と避難所を
確認してみていただきたいと思います。

防災は難しい知識ではなく、
「知っているかどうか」
「準備できているかどうか」

で大きな差が生まれる分野です。

今このタイミングで理解し、
備えることが、未来の自分や大切な人
を守る力になります。


いまできるアクション
この記事を読んだら、
いま住んでいる場所をスマホやPCで
「○○市 避難所」「○○市 避難場所」
と検索してみてください。

地図でチェックし、
家族とも共有しておきましょう。
それだけで一歩前進です。


バックの中に、あるという「安心」を。