9月は竜巻突風が多い季節。もしもの時の備えとは?

自然災害を考える

この記事は広告を使用しています

こんにちは!SONAEAREBAです。

今回は
「9月は竜巻突風が多い季節。
もしもの時の備えとは?」

をテーマに記事にしていきます。

なぜ9月に竜巻が多発するのか?

9月は統計上、
年間を通じて最も竜巻の発生確認数
が多い時期です。

その理由は複数の気象条件が
重なるためです。

まず、台風の影響
大きな要因となります。

9月は台風の上陸数が
年間最多となる時期であり、
台風がかなり離れた場所にあっても、
秋雨前線等に暖かく湿った空気を
送り込むことで大気の状態が
不安定となります。

これが積乱雲の発生・発達を活発化させ、
竜巻などの激しい突風の原因となります。

参考リンク:
気象庁ホームページ
平年と大きく異なる現象についての
参考情報

さらに、9月は地上と上空の気温差が
大きくなりやすい時期でもあります。

地上付近では好天が続く一方で、
冬の予兆である寒気団が襲来し、
この温度差が積乱雲を発達させる
条件を整えます。

地上付近の暖かい空気は軽く上昇し、
冷たい空気は重く下降するという性質に
より、強い上昇気流が形成され、
竜巻発生の引き金となります。

実際に、先日9月5日に静岡県牧之原市
から吉田町にかけて発生した竜巻は、
風速約75m/sと推定され、
国内統計史上最大級の強さでした。

この事例からも、9月の竜巻リスクの
深刻さが分かります。

参考リンク:
TBS NEWS DIG
牧之原市と吉田町の竜巻“国内最大級”
風速約75m/sと気象庁 掛川の突風
「竜巻の可能性高い」=静岡

竜巻の前兆現象を見逃すな

竜巻が発生する前には、
いくつかの重要な前兆現象があります。

これらのサインを見逃さないことが、
私たちの命を守る第一歩となります。

積乱雲発生の前兆

天気急変の3つのサイン
覚えておきましょう:

  • 真っ黒い雲が近づいてくる
  • 雷の音が聞こえてくる
  • 急に冷たい風が吹く

これらの現象は、
竜巻の発生源である積乱雲の接近を
示しています。

空が急に暗くなったり、雹(ひょう)や
大粒の雨が降ったりすることもあります。

竜巻直前の危険サイン

以下の現象を確認したら、
竜巻がすでに発生し、
すぐ近くに迫っている可能性があります:

  • 漏斗雲(ろうとぐも)と
    呼ばれる雲が見える
    ウィキペディア:漏斗雲
  • ゴミなどが筒状に巻き上げられる
  • 「ゴー」という音が聞こえる
  • 気圧の変化によって耳鳴りがする

これらの前兆を感じたら、
ただちにコンクリート製の頑丈な建物
中に避難してください

竜巻から身を守る具体的行動

屋外にいる場合

近くの頑丈な建物に避難することが
最優先です。

車庫・物置・プレハブには
避難してはいけません。

これらの建物は竜巻の強風に耐えられず、
かえって危険です。

頑丈な建物が見つからない場合は、
頑丈な構造物の物陰に入って身を小さく
し、頭と首を守る姿勢を取りましょう。

電柱や太い樹木には
近づかないでください。
倒壊する可能性があります。

屋内にいる場合

室内でも油断は禁物です。
以下の行動を取りましょう:

  • 雨戸やシャッターを閉める
  • 窓やカーテンを閉める
  • 窓から離れる
  • 建物の1階(最下階)に移動する
  • 家の中心部に近い、
    窓のない部屋に移動する
  • 丈夫な机やテーブルの下に入る

竜巻では屋根が飛ばされるため、
2階は危険です。1階より地下、地下が
なければ1階の奥の部屋が安全です。

日頃からできる竜巻対策

家屋の補強対策

竜巻に備えた家の補強は、
平時に行うことが重要です:

窓ガラス対策

  • 飛散防止用フィルムを貼る
  • 雨戸やシャッターがない窓には
    カーテンやブラインドを活用
  • 緊急時には窓ガラスにガムテープや
    養生テープを貼る
NICHIBAN ニチバン
¥364 (2025/09/09 14:49時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

屋外の安全対策

  • 屋根の瓦、トタン板などの破損確認
  • アンテナの固定状況確認
  • プロパンガスボンベの固定確認
  • エアコン室外機の固定確認
  • 物干し竿やバケツなど飛ばないように
    室内に入れる

防災グッズの準備

竜巻は停電やライフライン停止を
引き起こす可能性があります。
以下の防災グッズを備えておきましょう:

基本的な防災用品

  • 懐中電灯と予備の電池
  • 携帯ラジオ
  • 携帯電話の充電器・予備バッテリー
  • ヘルメット・軍手
  • 救急セット
  • 非常食(3-5日分)
  • 飲用水(1日3リットル×3-5日分)

通信・連絡手段の確保

災害時の連絡手段を複数確保することが
重要です:

  • 災害用伝言ダイヤル171の使い方を
    家族で確認
  • **災害用伝言板(web171)**の
    活用方法を練習
  • LINEの安否確認機能を理解
  • SNSでの情報収集方法を把握
    (ただし情報の信憑性に注意)

気象情報の活用と警戒レベルの理解

竜巻注意情報の仕組み

竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する
竜巻やダウンバーストなどの激しい突風に
対して注意を呼びかける情報です。

有効期間は発表から約1時間で、
「竜巻発生確度ナウキャスト」
併せて活用することで、
より詳細な危険度を把握できます。

参考リンク:
気象庁ホームページ
竜巻発生確度ナウキャスト

警戒レベルに応じた行動

災害時の警戒レベルを理解し、適切な
タイミングで行動することが重要です:

  • 警戒レベル1
    災害への心構えをする
  • 警戒レベル2
    避難に備えて避難行動を確認する
  • 警戒レベル3
    高齢者は避難を開始する
  • 警戒レベル4
    すぐに避難行動をとり、
    避難を完了する
  • 警戒レベル5
    命を守るための最善の行動をする

実際の被害事例から学ぶ教訓

今年9月5日の静岡県での竜巻被害では、
89人が重軽傷を負い、
住宅被害は1,110棟に達しました。

停電も約1万戸で発生し、
復旧まで3日間を要しました。

この事例から学べる教訓は
以下の通りです:

  • 竜巻は短時間で甚大な被害をもたらす
  • 停電による暑さ対策も重要
    (被災者は水風呂で暑さをしのいだ)
  • 家族の安全確保と連絡手段の確保が
    不可欠
  • 片付け作業中の熱中症対策も必要

まとめ:今日からできる竜巻対策

9月は竜巻リスクが最も高まる季節です。

台風の影響と大気の不安定さが重なり、
突発的に発生する竜巻から身を守るには、
日頃からの備えと迅速な判断
が欠かせません。

天気予報で「大気が不安定」
「前線が接近」「竜巻注意情報」
などの表現を耳にしたら、
特に警戒を強めてください。

積乱雲の接近や竜巻の前兆現象を
見逃さず、躊躇なく安全な場所に避難する
ことが、あなたとご家族の命を守ります。

今回の記事を参考に、
ご家庭でも竜巻対策を見直し、
もしもの時に備えて準備を整えて
おきましょう。

備えあれば憂いなし──
その心構えが、災害から私たちを守る
最大の武器となるのです。

バックの中に、あるという「安心」を。