プレート固着域深部破壊?青森大地震のメカニズムと余震リスク解説

自然災害を考える

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こんにちは!SONAEAREBAです。

青森県東方沖の最大震度6強の地震は、
太平洋プレートと陸側プレートの
境界付近で起きた「プレート境界型地震」
で、今後1週間程度は強い揺れを伴う
地震への警戒が必要な状況です。​

この記事では、
最新の公式発表を踏まえつつ、
「固着域」「後発地震」という
キーワードを軸に、防災意識を高める
視点で整理していきます。​

今回の青森県東方沖地震の概要

12月8日23時15分ごろ、
青森県東方沖(八戸東北東約80km付近)
を震源とするマグニチュード7.5〜7.6の
地震が発生し、青森県八戸市で
最大震度6強が観測されました。

震源の深さはおよそ50〜54kmで、
北海道から近畿地方まで広い範囲で
震度6弱〜1の揺れが記録され、
青森県では現在の観測体制になって以降、
初めて震度6強が観測されたと
報じられています。​

この地震により、
9日午前時点で北海道と青森県を中心に
負傷者が確認され、住宅火災や道路陥没
などの被害も伝えられています。

一時は津波警報・注意報も
発表されましたが、その後は大きな津波
被害は確認されていません。

とはいえ、沿岸部では今後も海岸付近に
むやみに近づかない行動が重要です。

プレート境界と「固着域」とは

今回の地震は、太平洋プレートが
日本列島の下に沈み込む境界付近で
発生した「プレート境界型地震」
分析されています。

参考リンク:
ウェザーニュース
​震度6強の青森県東方沖の地震 
震源の範囲が東に広がる


プレート境界では、浅い部分では
比較的スムーズにすべりが起きますが、
ある深さからは
プレート同士が強くくっつき、
ひずみが溜まり続ける領域があり、
これが「固着域」と呼ばれています。​

固着域では、数十年から百年以上の
時間をかけてひずみが蓄積され、
限界を超えたときに一気に解放されること
で、大地震につながることがあります。

参考リンク:
​地震予知連絡会ホームページ
プレート境界を対象とした
「重点検討課題」


一方、その下側には
「遷移帯」と呼ばれる領域があり、
ここでは半年程度のスパンでひずみが
解消されるすべりが起こりやすく、
巨大地震ほどの破壊力は持たないと
解説されています。​

「固着域」深部の破壊が意味するもの

プレート境界の深部にある固着域が壊れる
と、その周辺の応力バランスが変化し、
隣接する固着域や遷移帯での地震活動が
活発化する可能性があります。

参考リンク:
​地震調査研究推進本部ホームページ
NO7.断層面とアスペリティ

特に、東北地方から北海道の太平洋側
では、過去の観測からも強く固着している
領域が広く分布していることが示されて
おり、今回のような大きな地震が、
他の領域のひずみ解放を誘発するか
どうかが専門家の注目点になっています。​

固着域の破壊は
「一度起きたから終わり」ではなく、
その後の数日〜数週間、場合によっては
さらに長期にわたって、周辺域で
中規模以上の地震が続くことがあります。

そのため、今回の地震後にも
プレート境界に沿って震源域が
東側へ広がる傾向が見られており、
これは「地震活動がまだ
落ち着いていないサイン」として
受け止める必要があります。​

後発地震注意情報と余震・連動への警戒

気象庁と内閣府は、
この地震の発生を受けて、
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
を運用開始以来初めて発表し、
巨大地震発生の可能性が平常時より
相対的に高まっていると説明しています。

気象庁の担当者は、
最悪のケースとして東日本大震災のような
規模の地震が再び起こる可能性も完全には
否定できないとコメントしており、
備えの再点検を強く呼びかけています。​

すでに9日朝には、
青森県沖でマグニチュード6.4、震度4の
余震とみられる地震が発生しており、
これは前日の大地震の影響で起きたもの
とされています。

今後1週間程度は、
最大震度6強〜6弱程度の地震が
再び発生するおそれがあるとされており、
通常の生活を続けつつも、いつでも避難で
きる態勢を保つことが求められています。

いますぐ見直したい具体的な備え

今回のように、
夜間・冬季・広域という条件が重なると、
停電や断水、寒さ対策が一気に
重要度を増します。​

今すぐチェックしておきたいのは、
次のようなポイントだと感じています。

  • 家の中の安全確認
    本棚やテレビの固定、
    ガラスの飛散防止フィルム、
    寝室周りの落下物チェック。
  • 非常持ち出し品:
    飲料水、簡易食料、
    モバイルバッテリー、懐中電灯、
    常備薬、マスク、カイロなどを
    「1つのバッグ」にまとめて
    玄関付近に常備。
  • 情報入手手段:
    スマホの予備バッテリー、
    手回しラジオ、複数の防災アプリの
    インストール、自治体や気象庁の
    公式情報をブックマーク。

特に、沿岸部に住んでいる方は、
津波警報・注意報が発表された際に、
迷わず想定される津波浸水域外の高台や
避難ビルへ移動できるよう、
事前に「避難先」「経路」を家族で
共有しておくことが重要です。

また、在宅避難の可能性も考え、
最低3日分、できれば1週間分程度の
水と食料、防寒グッズを確保しておくこと
で、「後発地震」が起きても慌てずに
行動できる余裕が生まれます。​

これから1週間をどう過ごすか

今後1週間ほどは、
スマホの通知設定を見直し、
緊急地震速報や津波情報を
確実に受け取れる状態にしておくことを
強くおすすめします。

そのうえで、「いつも通りの生活をしなが
ら、頭の片隅で『揺れたらどう動くか』を
シミュレーションしておく」

というスタンスが現実的です。​

プレート境界深部の固着域で起きている
ことは、専門的には難しく感じられますが
「見えないところで長年たまっていた
ひずみが、一気に解放された」
というイメージを持つだけでも、
防災意識の持続に役立ちます。

今回の青森県東方沖の地震を
「遠くの出来事」として受け流さず、
自分の地域で同じ規模の揺れが
起きたらどうするかを考え、
具体的な備えに落とし込んでいくことが、
これからの時代のスタンダードな防災行動
だと考えています。

バックの中に、あるという「安心」を。

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