こんにちは!SONAEAREBAです。
今朝、
目覚める前に東北が揺れていました。
2026年5月14日午前5時1分頃、
岩手県内陸北部を震源とする
M5.0の地震が発生し、
盛岡市・八幡平市などで
最大震度4を観測しました。
震源の深さは約10km。
津波の心配はありません。
この1行を読んで、
皆さんはどう感じましたか?
「また揺れたか」と流しましたか?
私は、「震源の深さ10km」という数字が
気になりました。
今日は、この数字が何を意味するのか、
徹底的に解説します。
今週だけで東北は何回揺れたか
まず、今週の東北周辺の地震を
振り返ってみましょう。
・5月5日:
三陸沖 M5.2・震度3
・5月12日:
茨城県南部 M4.3・震度3
・5月14日(今日):
岩手県内陸北部 M5.0・震度4
・5月14日(今日未明):
青森県津軽南部 M3.7・震度3
・5月14日(今日未明):
宮城県沖 M3.8・震度1
今日だけで3回。
今週だけで5回。
4月20日のM7.7から約3週間、
東北エリアは揺れ続けています。
「慣れてきた」と感じている方、
それが最も危険なサインです。
「震源の深さ10km」は何が怖いのか
地震情報を見るとき、多くの人は
「マグニチュード」と「震度」だけに
注目します。
でも実は、「震源の深さ」こそが、
地震の怖さを決定づける重要な数字です。
震源の深さとは、
地震が発生した地中の点「震源」から
地表までの垂直距離のことです。
震源が浅いと地震エネルギーが
地表に近い場所で放出されるため、
地震の揺れが直接的に地表に伝わりやすく
なり、被害が拡大する可能性が高いです。
わかりやすく例えます。
地下100kmで爆発が起きた場合と、
地下10kmで爆発が起きた場合。
地表で感じる揺れは
どちらが強いでしょうか。
答えは明確です。
地下10kmの方が、
圧倒的に強い揺れになります。
直下型地震も含めた活断層型の地震は、
プレート型地震に比べると、
地震の規模を示すマグニチュードは
小さいと言えます。
しかし震源が浅く、
エネルギーが減衰しないまま地表に
伝わるため、揺れは非常に大きいのです。
つまり、「M5.0・震源10km」は
「M6.0・震源100km」と同じくらいの
揺れを感じることがあります。
数字だけでは「小さな地震」に見えても、
実際の揺れは全然違うのです。
※M6.0はM5.0に比べて約31.6倍
大きなエネルギーを持っています。
歴史が証明する「浅い地震」の破壊力
震源が浅い地震がどれほど怖いか。
過去の事例を見れば一目瞭然です。
阪神淡路大震災(1995年)
阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)
はM7.3・最大震度7、
震源の深さはわずか16kmでした。
内陸直下型地震は、陸域で発生し、
震源が浅いので、都市の直下で発生すれば
大きな被害をもたらします。
死者・行方不明者6,437人。
全壊家屋104,906棟。
これが「震源16km」の
直下型地震の現実です。
岩手・宮城内陸地震(2008年)
2008年6月14日に発生した
岩手・宮城内陸地震はM7.2・
最大震度6強、震源の深さは8kmでした。
この地震の被害の特徴として、
同じ規模の地震と比較して、
建物被害が少なく土砂災害が多いことが
挙げられます。
震源の深さ8km。
その浅さが、
大規模な土砂崩れを引き起こしました。
今朝の岩手県内陸北部地震(2026年5月14日)
震源の深さ10km。
M5.0。
阪神淡路大震災や岩手・宮城内陸地震より
規模は小さいですが、同じ「浅い直下型」
というカテゴリの地震です。
「今日のは大したことなかった」
ではありません。
「今日と同じ深さで、
もっと大きな地震が来たら」
という想定が必要です。
「浅い地震」には、もう一つ怖い特徴がある
震源が浅い地震には、
命取りになる特徴があります。
震源が浅いことで緊急地震速報にも
影響が出てしまいます。
気象庁から緊急地震速報が出るまでには、
解析・伝達のため一定時間が掛かります。
そのため、緊急地震速報が出ないうちに、
大きな揺れに到達してしまう可能性が
あります。
速報が来る前に、揺れている。
これが、
浅い直下型地震の最大の特徴です。
先日の奈良M5.7でも、
同じことが起きました。
速報の警報が揺れに間に合わなかった。
「速報が来てから動く」では、
間に合わない可能性がある。
だから、
速報が来なくても動ける備えが
必要なのです。
(緊急地震速報の限界については、
以前の記事で詳しく解説しています。)
東北がなぜこんなに揺れ続けるのか
4月20日のM7.7以降、
東北エリアの地震が止まりません。
なぜこの地域は
こんなに揺れ続けるのでしょうか。
東北地方太平洋沖では、
日本列島が乗る北アメリカプレートに
太平洋プレートが年間約9cmの速度で
沈み込んでいます。
これらのプレートの境界で生まれる歪みが
解消されるときに地震が発生します。
この海域では固有地震以外にも
10年程度の間隔でプレート間地震が
起こります。
年間9cm。
それが何十年も積み重なって
解放されるのが「大地震」。
そのエネルギーが完全に解放されるまでの
間、余震・誘発地震が続きます。
4月20日のM7.7は、
終わりではありませんでした。
東北大学や東大地震研の
専門家が指摘した通り、
「まだひずみが残っている」という
状態が続いているのです。
そして今朝、また揺れました。
岩手県内陸北部で、
深さ10kmの地震として。
今朝の地震が示す「3つの教訓」
教訓① どこでも・いつでも起きる
今朝の地震は
「海」ではなく「内陸」でした。
内陸地震は、海のプレートの動きが
陸のプレートを圧迫し、
内陸部の岩盤にも歪みを
生じさせることで起きます。
海溝型の巨大地震に比べると
規模は小さいのですが、局地的に激震を
起こします。
都市直下の浅い所を震源とする場合には
大きな被害をもたらします。
「海の地震だから関係ない」
は通用しません。
海でも内陸でも、どこでも揺れます。
教訓② 朝5時に起きた——夜間・早朝の備えが必要
今朝の地震は午前5時1分。
多くの人が寝ているか、
起き始めた時間帯です。
直下型地震の特徴として、
突然大きな揺れが襲ってくることが
挙げられます。
夜間・早朝の地震で最も怖いのは
「ガラスの破片」です。
停電した暗い部屋で、割れたガラスの
上を裸足で歩いて怪我をする。
これが阪神淡路大震災でも多発しました。
今日から枕元に置いてほしいもの:
・充電式ヘッドライト
・スニーカー(スリッパではなく)
・ホイッスル
この3つがあるだけで、
夜間の地震への対応力が
格段に変わります。
教訓③ 「慣れ」が最大の敵
4月20日:M7.7
4月27日:M6.2
5月2日:M5.7(奈良)
5月5日:M5.2
5月14日:M5.0(今日)
地震が続くと、
人間の心理は「正常化」していきます。
「また揺れた」「まあ大丈夫だろう」。
これが「正常性バイアス」です。
でも、地震の回数と次に来る地震の
大きさは、関係ありません。
10回揺れた後に、
大地震が来ることもあります。
「慣れてきた」と感じたら、
それは備えを再確認するサインです。
今日のチェックリスト
□ 枕元にヘッドライトを置いた
□ 枕元にスニーカーを置いた
□ 家具の転倒防止グッズをつけた
□ 在宅避難の備え
(水・食料・トイレ・電気)が揃っている
□ ハザードマップで
自宅のリスクを確認した
1つもできていない方、
今日まず「靴を枕元の近くに置く」
をだけでもいいです。
それだけで、
今日の備えは1歩前進します。
SONAEAREBAからのメッセージ
「震源の深さ10km」。
この数字が示すのは、エネルギーが
地表にダイレクトに伝わる地震です。
今朝の岩手の地震はM5.0でした。
でも同じ深さで、M7.0が来たら。
阪神淡路大震災は、
深さ16kmのM7.3でした。
数字を並べると、
今朝の地震が「小さな予告」に
見えてきませんか?
怖がらせたいわけではありません。
でも「知っている人」と「知らない人」
では、命の守り方が変わります。
SONAEAREBAはこれからも、
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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