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こんにちは!SONAEAREBAです。
都会のビルにいる私たちは、
「震源から遠いから安全」ではなく、
「遠いからこそ危ない揺れ
=長周期地震動」にさらされています。
なぜ都会は「遠地地震」にも弱いのか
長周期地震動は、
ゆっくり大きく揺れるタイプの地震動で、
マグニチュードの大きな地震ほど
発生しやすく、減衰しにくいため
遠くまで届きます。
そのため、震源から数百キロ離れた
東京や大阪などでも、高層ビルが大きく
長時間揺さぶられるのが特徴です。
東日本大震災のとき、
震源から遠く離れた首都圏や
大阪の高層ビルで天井材の落下や
エレベーター停止などの被害が起き、
長周期地震動の恐ろしさが一気に
認識されました。
今後想定される南海トラフ巨大地震では、
三大都市圏の平野部で、これを上回る
長周期地震動が発生する可能性があると
指摘されています。
長周期地震動がもたらす「都会ならでは」の危険
長周期地震動が怖いのは、
「高層ビル」と「ガラス」と「人の密集」
が避けられないセットになっている
都会だからこそです。
- 高層ビルやタワーマンションの
大きな横揺れ
→ 建物の固有周期と揺れの周期が合う
と共振し、想定外の大きな変形が生じ
る可能性があります。 - 天井材や設備の落下
→ 東日本大震災では、超高層庁舎で
天井の落下やエレベーター停止が
発生し、内部の安全性が大きな課題と
なりました。 - 大きなガラスの破損・落下
→ 都市部のビルや商業施設では、
ショーウィンドーやカーテンウォール
など「床から天井までの大型ガラス」
が多用されています。
長い横揺れが続くと、ガラス枠とガラスが
強く接触したり、経年劣化したシーリング
材が追従できず、ガラスが割れて飛散する
危険が高まります。
一度割れれば、摩天楼の中で
「ガラスの雨」が降るリスクがあり、
人通りの多い時間帯なら大惨事になりかね
ないと専門家は警鐘を鳴らしています。
実際に起きた「ガラスの雨」と長周期地震動のヒント
福岡市中心部の十階建てビルでは、
地震で窓ガラス930枚のうち約360枚が
割れて落下し、歩道を埋め尽くした
事例が報告されています。
たまたま日曜午前で人通りが
少なかったため大きな人的被害は免れ
ましたが、平日の通勤時間帯であれば、
状況はまったく違っていたはずです。
北海道東方沖地震や三陸はるか沖地震
など、震源が海底で都市から離れている
遠地地震でも、八戸市中心部の
大型ショーウィンドーやビルの窓ガラスが
多数破損し、歩道・車道に飛び散った
事例が報告されています。
これらの地震では、長い横揺れと
建物の固有周期が重なり、
「距離があるのに
市街地で大きなガラス被害」
という、まさに長周期地震動の典型例
といえる現象が起きていました。
最新の動き:長周期地震動にも「緊急地震速報」
こうした被害と研究の蓄積を受けて、
気象庁は長周期地震動への対応を
明確に強化しています。j
- 2023年2月1日から、
長周期地震動階級3以上が予測される
場合、緊急地震速報(警報)を
発表する運用が始まりました。 - 対象は、高層ビル内など
長周期地震動の影響を強く受ける
おそれのある地域で、ゆっくり大きな
揺れに特化した情報が提供されます。
これにより、
「震度がそれほど大きくないから安心」
という誤解が危険であることが、
行政レベルでも明確に示された形です。
私たちも、「震度」だけでなく
「長周期地震動」という指標を意識して
情報を受け取る必要があります。
参考リンク:
地震調査研究推進本部事務局
長周期地震動に対応した
防災気象情報について
私たちにできる“都会型”長周期地震動対策
長周期地震動そのものを止めることは
できませんが、被害を減らすために、
都会で生活する私たちができる対策は
はっきりと存在します。
- 高層階では「長時間の大きな揺れ」
を前提に行動を決める
→ エレベーターを使わない、
揺れが収まるまで無理に階段で避難
しないなど、ビル管理者の防災計画を
必ず確認しておくことが重要です。 - 窓ガラスや家具まわりの安全対策
→ ガラスフィルムの施工、カーテンで
飛散を抑える工夫、家具や什器を
窓から離す配置など、ガラス破損時の
二次被害を小さくする工夫が
効果的とされています。 - 長周期地震動に関する情報源を
「ふだんから」チェック
→ 気象庁や自治体の長周期地震動
情報ページ、南海トラフなどの
想定シナリオに一度目を通しておく
だけでも、取るべき行動のイメージ
が具体的になります。
研究者たちは、過去の地震データを
解析し、長周期地震動の発生条件と
被害予測手法を整備することで、
超高層建物が密集する都市域のリスクを
定量的に評価しようとしています。
その成果が「新しい基準」や
「新しい情報発表の仕組み」として、
私たちの暮らしに反映され始めている
今こそ、
「都会だからこそ長周期地震動に弱い」
という現実を直視し、行動に移す
タイミングだと強く感じます。
参考リンク:
内閣府防災情報のページ
南海トラフ地震対策
「空間にマスクする感覚」地方自治体避難所開設用パーテーション
バックの中に、あるという「安心」を。
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