山口県北部で起きている謎の地震活動を徹底解析!震度1未満で3600回超の微小地震の正体とは?

自然災害を考える

この記事は広告を使用しています

こんにちは!SONAEAREBAです。

今回は、
2025年2月から山口県北部で続いている
不思議な地震活動についてお話しします。

実は私も最初にこのニュースを見た時、
「え?山口県で地震?」と驚いたんです。

山口県北部の直径約10キロという
限られた地域で、なんと6月2日までに
3640回もの微小地震が観測されているという、
まさに謎だらけの現象が起きています。

この地震活動について、専門家でさえも
「なぜ地震が起きているのかわからない」
と首をひねっているのが現状です。

地震の規模はマグニチュード最大2.3で、
震度1以上は観測されていないため、
私たちの日常生活に直接的な影響は
ありませんが、その頻度と集中性は非常に
興味深く、また気になる現象でもあります。

山口県北部地震活動の現状と最新データ

地震活動の詳細な観測記録

私がこの地震活動について調べてみると、
本当に驚くべき数字が出てきました。

下関地方気象台によると、
最初の地震は2025年2月1日午後10時43分に
萩市北部の深さ38キロで発生した
マグニチュード0.1の低周波地震でした。

それ以降、継続的に地震活動が続いており、
現在までに観測された地震の発生場所は、
最も浅い部分で
23キロ(マグニチュード2.3)

最も深い部分で
40キロ(マグニチュード0.6)

の深さの間となっています。

この地震活動の特徴として最も注目すべきは、
その地理的な集中性です。

発生場所は萩市と阿武町の境界付近の
直径約10キロの地域に限られており、
3月と4月は萩市側での発生が多かったの
ですが、5月からは阿武町側での発生が
多くなっているという興味深い変化も
見られています。

私はこのような狭い範囲での
地震の集中について、まるで地下で何かが
「移動」しているような印象を受けました。

地震活動の時系列変化

気象庁の詳細な観測データを見ると、
この地震活動には明確な時系列パターンが
あることがわかります。

2月に始まった地震活動は、
3月上旬頃から活発化し、4月に入ってから
さらに頻度が増加しています。

特に注目すべきは、
4月の観測では1日に数十回ほどの地震が
発生している日もあったということです。

私が各報道機関のデータを比較してみると、
地震の観測回数に関する数字に
若干の違いがあることに気づきました。

これは観測期間や集計方法の違いによるもの
と思われますが、4月時点で約1300回
5月中旬で約1400回そして6月初頭で3640回
という急激な増加を示しており、地震活動が
明らかに活発化していることがわかります。

最新の有感地震発生

そして、
つい最近の6月9日午前6時41分頃には、
この地震活動の中で初めて
震度1を観測する地震が発生しました。

震源地は山口県北西沖で、
マグニチュード3.6、深さ約10キロと
なっており、これまでの微小地震とは
異なる特徴を示しています。

この地震により萩市で震度1を観測しました
が、津波の心配はありませんでした。

私はこの有感地震の発生について、
これまでの微小地震活動との関連性に
非常に興味を持っています。

震源の深さが約10キロと、
これまでの20~40キロよりも浅くなっている
点も注目すべき変化だと感じています。

専門家が語る地震活動の謎と可能性

地震学者の困惑と見解

私が最も驚いたのは、
地震の専門家たちがこの現象について
「なぜこんなことが起きるのかわからない」
と率直に困惑を示していることです。

下関地方気象台の植田伸吾・南海トラフ地震
防災官は、「深さ10キロ程度の場所での微小な
地震は全国で見られる。今回の地震はそれより
深い20~30キロで起きており、本来は地震が
起きないところ。過去20年間、この地域で地震
は発生しておらず、なぜこんなことが起きるの
かわからない」
と述べています。

この発言は私にとって
非常に印象深いものでした。

なぜなら、専門家が「わからない」
正直に認めることは、この現象がいかに稀で
特異なものであるかを物語っているからです。

参考リンク:
gooニュース「山口北部で謎の地震活動」

火山性地震の可能性

しかし、専門家たちは
全く手がかりがないわけではありません。

文部科学省・地震火山研究科の担当者は、
現時点で考えられる原因として
大きく二つの可能性を指摘しています。

一つは火山性のもの、
もうひとつは流体のような物質が地下で動き、
地震活動を活発化させるものです。

特に火山性地震の可能性について、
私は非常に興味深く感じています。

なぜなら、この地震活動の震源は、
山口県唯一の活火山「阿武火山群」
範囲内にあるからです。

阿武火山群は山口県北西部の萩市、
阿武町などに分布する40以上の小規模火山
で構成されている一帯で、
最後の噴火は約8800年前とされています。

マグマだまりとの関連性

山口県内の地震に詳しい山口大学元教授の
金折裕司さんは、震源の近くにある
「阿武火山群」のマグマだまりが少しずつ
移動することで小さな揺れが起きている
可能性があると指摘しています。

金折さんによると、今回の群発地震の原因は
マグマのゆっくりした動きと推定されており、
上昇傾向は見られないため、現在のところ
噴火の可能性は低いとしています。

私はこの「マグマだまりの移動」という
説明に非常に納得感を覚えました。

地下30キロほどの深さで発生している
地震の性質や、狭い範囲での
集中的な発生パターンを考えると、
この仮説は非常に合理的に思えます。

参考リンク:
NHK 山口 NEWS WEB
「山口県北部でごく小さな地震」

流体上昇説の検討

もう一つの有力な仮説は、
地下深くから水などの「流体」
上昇している可能性です。

政府の地震調査委員会は、
震源がしだいに浅くなっていることや、
地殻変動の状況などから考えて、
水などの流体が上昇した結果、
地震活動が促進されている可能性があると
指摘しています。

この流体上昇説について、
私は能登半島地震との類似性
注目しています。

流体は2024年1月に大地震が起きた
能登半島の地下でも数年前からその存在
が指摘され、群発地震につながったと
考えられています。

ただし、能登半島の場合とは震源の深さが
大きく異なるため、直接的な比較は
慎重に行う必要があると感じています。

参考リンク:
NHK 山口 NEWS WEB
「流体が関与の可能性」

阿武火山群の地質学的背景と歴史

阿武火山群の構成と特徴

私がこの地震活動を理解するために、まず
阿武火山群について詳しく調べてみました。

阿武火山群は、山口県北西部の萩市、阿武町、
山口市に分布する40あまりの火山体から
構成されている火山群です。

この火山群の活動は、
約200万~150万年前の前期
約80万年前以降の後期に区分されており、
非常に長い歴史を持つ火山地域であることが
わかります。

前期の活動では溶岩台地を形成した
アルカリ玄武岩の活動が主体でしたが、
後期の活動では、アルカリ玄武岩の溶岩台地、
川を流れ下った溶岩流、スコリア丘を
形成しました。

さらに約40万年前からはじまった
カルクアルカリ安山岩~デイサイトの
活動により、溶岩台地(溶岩平頂丘)
が形成されています。

参考リンク:
気象庁ホームページ
阿武火山群[あぶかざんぐん] (山口県)

最新の火山活動史

阿武火山群の中でも
最も注目すべきは笠山の活動です。

笠山では、約11000年前には
玄武岩質安山岩の溶岩台地が形成され、
最新の噴火(8800年前)には
ストロンボリ式噴火によりスコリア丘が
形成されました。

私はこの8800年前という数字に
特に注目しています。

なぜなら、これは地質学的には
「つい最近」の出来事であり、
阿武火山群が完全に休火山ではないこと
を示しているからです。

現在の阿武火山群では
噴気活動は認められておらず、定期的な観測が
行われているわけでもありません。

活動は比較的静穏であるとされていますが、
気象庁の「おおむね過去1万年以内に噴火した、
または現在も噴気活動などがある火山」
という定義により「活火山」に分類されている
のが現状です。

地下構造と今回の地震活動

私がこの地質学的背景と
今回の地震活動を関連付けて考えてみると、
非常に興味深い符合があることに気づきます。

今回の地震活動が発生している
深さ20~40キロという範囲は、
まさにマグマだまりが存在する
可能性が高い深度帯です。

また、8800年前という
比較的新しい火山活動の歴史を考えると、
地下にはまだ活動的なマグマ系が残存している
可能性も十分に考えられます。

金折裕司元山口大学教授が指摘するように、
粘性の高いマグマがゆっくりと移動することで
微小な地震が発生しているという説明は、この
地質学的背景と非常によく整合しています。

今回の地震活動が阿武火山群の
長期的な火山活動サイクルの一部である
可能性も考えられます。

参考リンク:
山口放送ホームページ
「いったい何が?山口・萩で続く群発地震」

他地域との比較検討と類似事例

能登半島地震との比較

私が今回の山口県北部の地震活動を
理解するために、最も参考になったのは
能登半島地震との比較です。

能登半島では2024年1月に大地震が
発生しましたが、その数年前から群発地震が
続いており、地下の流体の存在が指摘されて
いました。

しかし、
能登半島の群発地震と山口県北部の
地震活動には重要な違いがあります。

能登半島の場合は比較的浅い震源での地震が
多かったのに対し、山口県北部では
深さ20~40キロという深い場所での地震が
主体となっています。

この深さの違いは、
地震発生メカニズムの根本的な違いを
示唆していると私は考えています。

また、
能登半島では最終的に大きな地震に
発展しましたが、山口県北部の場合は
現在のところ有感地震もごく少数で、
マグニチュードも小さなままです。

この違いについて、
地震調査委員会の平田直委員長は
「この活動がどんどん大きくなる兆候は、
これまでのところはない」

と述べており、私はこの点で一定の安心感を
得ています。

全国の類似事例

私が調べた範囲では、
狭い範囲での微小地震の集中的発生は
全国的に見ても珍しい現象のようです。

地震調査委員会の平田直委員長も
「微小地震の活動は日本中で起きているが、
狭い空間でまとまっているというのは珍しい」

と述べています。

このような特異性は、
山口県北部で起きている現象が
単なる構造的な地震活動ではなく、
より特殊なメカニズムによるものである
可能性を示唆しています。

私は、この点が火山性地震や流体上昇と
いった仮説を支持する重要な根拠になっている
と考えています。

山口県の地震活動史との関連

山口県の過去の地震活動を振り返ってみると、
今回の現象の特異性がより明確になります。

山口県の陸域または沿岸域の浅い場所で
発生した被害地震としては、
1707年の防長(マグニチュード5.5)、
1793年の長門・周防
(マグニチュード6 1/4~6 1/2)、
1857年の萩(マグニチュード6.0)、
1898年の見島(マグニチュード6.2)、
1941年の須佐付近(マグニチュード6.2)、
1987年の山口県中部(マグニチュード5.4)、
1991年の周防灘(マグニチュード6.0)、
1997年の山口・島根県境
(マグニチュード6.6)
の各地震が知られています。

興味深いことに、県内の活断層で発生した
被害地震は知られていません。

これは、山口県の地震活動が
主に海溝型地震や他地域からの影響に
よるものであることを示しています。

しかし、今回の地震活動は、
こうした従来のパターンとは全く異なる
性質を持っており、私はここに
今回の現象の特異性を強く感じています。

参考リンク:
地震調査研究推進本部事務局ホームページ
「山口県の地震活動の特徴」

現在の監視体制と今後の展望

気象庁の監視体制

現在、この異常な地震活動について、
気象庁をはじめとする関係機関が
継続的な監視を行っています。

私が調べたところ、
下関地方気象台では詳細な震央分布図や
地震活動経過図を作成し、定期的な評価を
実施しています。

これらのデータは、
地震の発生パターンや深度分布の変化を
詳細に追跡するために不可欠です。

特に注目すべきは、
政府の地震調査委員会が5月13日に
「山口県の地震活動の評価」
を特別に発表したことです。

このような特別評価が行われること自体、
今回の地震活動がいかに注目すべき現象で
あるかを物語っています。

私は、このような迅速な対応体制が
整っていることに安心感を覚えています。

地殻変動の監視

地震調査委員会の評価によると、
「この地震活動が始まって以降、
わずかな地殻変動が生じている可能性がある」

とされています。

この地殻変動の監視は、
地震活動の原因を解明する上で
極めて重要です。

私は、GPSなどの精密測量技術により、
ミリメートル単位の地殻変動も検出可能な
現代の監視技術に大きな期待を寄せています。

地殻変動のパターンは、
地震活動が構造的なものなのか、
それとも火山性やその他の
特殊なメカニズムによるものなのかを
判断する重要な手がかりとなります。

今後、この地殻変動データの蓄積と解析が、
謎解きの鍵を握ると私は考えています。

参考リンク:
国土交通省国土地理院 ホームページ
山口県北部で令和7年2月から発生している
地震活動域周辺の地殻変動

出典:国土地理院

今後の予測と可能性

専門家の見解を総合すると、現時点では
「この活動がどんどん大きくなる兆候はない」
というのが一般的な評価です。

しかし、私は今後の展開について、
いくつかのシナリオを想定しておく
必要があると考えています。

最も楽観的なシナリオは、
現在の微小地震活動が徐々に収束していく
というものです。
これは、地下の流体の移動やマグマの
小規模な移動が一時的なものであった
場合に考えられます。

一方、注意が必要なシナリオとしては、
震源が浅くなったり、マグニチュードが
大きくなったりする変化が見られる場合です。

私が特に注目している点は、
6月9日に発生した震度1の地震が、
これまでの深い震源とは異なり、
深さ約10キロと浅い場所で発生したことです。

この変化が一時的なものなのか、
それとも活動パターンの変化の始まり
なのかは、今後の継続的な観測が必要です。

住民生活への影響と防災対策

現在の住民生活への影響

幸い、現在のところこの地震活動による住民
生活への直接的な影響はほとんどありません。

地震の規模はマグニチュード最大2.3で、
震度1以上の地震も6月9日の1回のみです。

私が最も安心しているのは、これらの地震が
「無体感地震」として分類される程度の
微弱なものであることです。

しかし、この異常な地震活動について、
地元住民の間では当然ながら関心と
不安が高まっています。

私は、このような状況では
正確な情報の共有と、適切な防災意識の維持が
極めて重要だと考えています。

防災対策の重要性

下関地方気象台は
「地震への備えを改めて確認してほしい」
と呼びかけており、私はこのメッセージを
非常に重要だと考えています。

現在の微小地震活動が大きな地震に発展する
可能性は低いとされていますが、
日本列島全体が地震の活動期にある現在、
日頃からの備えは必須です。

特に山口県では、南海トラフ巨大地震の発生
確率が30年以内に80%程度とされており、
今回の地震活動とは別に、大きな地震リスクに
常に直面しています。

私は、今回の地震活動を機に、
改めて防災対策を見直すことが
重要だと感じています。

情報収集と冷静な対応

この種の異常な地震活動については、
正確な情報に基づいた冷静な対応が
求められます。

私がお勧めするのは、
気象庁や地震調査委員会などの公式な情報源
からの最新情報を定期的にチェックすること
です。

また、SNSなどでは不正確な情報や憶測が
拡散される場合もあるため、情報の出典を
確認し、科学的根拠のある情報を重視する
ことが大切です。

私自身も、今回の記事を書くにあたって、
複数の公式情報源を参照し、専門家の見解を
調べて冷静に慎重に検討しました。

科学的研究の意義と今後の課題

地震学への貢献

今回の山口県北部の地震活動は、
地震学的な研究においても
非常に貴重な事例となっています。

私が特に注目しているのは、
このような狭い範囲での微小地震の
集中的発生が、地震発生メカニズムの理解を
深める重要な手がかりを提供する可能性が
あることです。

特に、火山性地震と構造性地震の区別、
深部流体の役割、マグマだまりの挙動など、
多くの地震学的課題に関して新たな知見を
もたらす可能性があります。

私は、このような基礎研究の進展が、
将来的により精度の高い地震予測や
防災対策につながることを期待しています。

観測技術の進歩

現在の高精度な地震観測技術により、
マグニチュード0.1という極めて小さな地震
まで検出できることは、驚きでした。

このような技術の進歩により、
従来は見逃されていた微小な地震活動や、
その時系列変化を詳細に追跡することが
可能になっています。

今後、
AI技術やビッグデータ解析技術の活用により、
大量の地震データから新たなパターンや前兆
現象を発見できる可能性も高まっています。

私は、今回の山口県北部の事例が、
そのような技術開発の重要なテストケースに
なることを期待しています。

国際的な研究協力

このような特異な地震活動は、
国際的な地震学コミュニティにとっても
関心の高い研究対象となる可能性があります。

私は、日本の高精度な観測技術と
豊富なデータが、世界の地震学研究に
貢献できることを願っています。

特に、火山地域での微小地震活動や、
深部流体の地震への影響については、
世界各地で類似の現象が報告されており、
比較研究により新たな知見が得られる
可能性があります。

まとめと今後への期待

私がこの記事を通して
皆さんにお伝えしたかったことは、
山口県北部で現在起きている地震活動が、
確かに謎に満ちた現象であるものの、
専門家による継続的な監視と研究が行われ、
現時点では
深刻な心配をする必要はないということです

しかし同時に、この現象が私たちに
改めて気づかせてくれるのは、
地球という惑星がいかに動的で
複雑なシステムであるかということ
です。

私たちの足元の地下では、
常に様々なプロセスが進行しており、
時として私たちの理解を超えた現象が
現れることがあります。

この記事を読んでくださった皆さんには、
今回の現象を過度に心配することなく、
しかし地震国日本に住む者として適切な防災
意識を持ち続けていただきたい
と思います。

私も引き続き、この興味深い地震活動の推移を
注意深く見守り、新たな情報があれば皆さんに
お伝えしていきたいと思います。

最後に、この謎の地震活動が、
私たちの地球科学に対する理解を深め、
より良い防災対策の発展につながることを
心から期待しています。

科学の進歩は、このような一つ一つの謎の解明
から生まれるものだと、私は信じています。

皆さんも、
お住まいの地域の地震リスクを改めて確認し、
日頃からの備えを忘れずに、
でも過度に心配することなく、
日々の生活を楽しんで

いただければと思います。

SONAEAREBAでは、
今後もこのような興味深い自然現象について、
わかりやすくお伝えしていきますので、
ぜひまたお読みください!

地方自治体避難所開設用パーテーション

ダンボールやテントではない「新しい空間」
「エアトーレ」は日本の避難所を変えます。

バックの中に、あるという「安心」