最近の地震多発は3.11影響?東日本大震災が変えた日本列島の地震リスク2026最新

自然災害を考える

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こんにちは!SONAEAREBAです。

昨今の地震多発は3.11の影響か?
日本列島の地盤を大きく変えた
東日本大震災の後遺症をテーマに、
最新の知見を整理しながら
お伝えしていきます。


3.11以降「地震が増えた気がする」の正体

東日本大震災
(2011年東北地方太平洋沖地震)以降、
「日本全体で地震が増えたのでは?」
という声を本当によく耳にします。

実際、3.11はマグニチュード9.0という
日本観測史上最大級の超巨大地震で、
その後も広範囲で余震や誘発地震が
長期的に続いています。

気象庁の解析では、
本震発生から少なくとも10年は
余震活動が継続するとされ、
M4クラス以上の地震は震災前の約2倍
ペースで起きていた期間もあります。

つまり、「体感として地震が多い」は、
かなりの部分でデータとも合っている
感覚だと言えます。


東日本大震災が変えた「日本列島の地盤」

3.11は、ただ一回の巨大地震ではなく、
「日本列島のかたち」をミリ〜メートル
単位で作り替えた出来事でもあります。

衛星測位(GNSS)の観測によると、
宮城県・牡鹿半島では東南東方向に
約5.4mも地盤がずれ動いたことが
確認されています。

プレート境界が大きく滑ったことで、
その周辺の「応力(ひずみ)のかかり方」
もガラッと変わりました。

その結果として、
次のような変化が指摘されています。

  • 震源域周辺では、長期にわたって
    余震活動が高い状態が続く
  • 東北日本弧の「ひずみ集中帯」で、
    地震の起こり方や
    ひずみのたまり方が変化
  • 内陸の活断層にかかる力の
    バランスが変わり、
    地震が誘発されるケースもあり得る

こうした応力変化は
「後遺症」ともいえる長期の影響であり、
3.11以降の日本列島は、それ以前とは
「地震の起こりやすさの地図」
が部分的に描き変わった状態にあると
考えられています。


「3.11のせいで日本中の地震が増えた」は本当か?

ここで気になるのが、
「じゃあ、最近の地震多発は
全部3.11の影響なのか?」

という点ですよね。

結論から言うと、
専門家の見方はもう少しバランス型です。

  • 東北地方太平洋沖地震の余震域や
    その周辺では、3.11に由来する
    「長期的な余震・誘発地震」
    今も影響している。
  • 一方で、日本列島はもともと
    4枚のプレートがぶつかる
    世界有数の地震多発帯であり、
    「元から多い地震活動」の上に
    3.11の影響が“上乗せ”されている。

東北大学の研究グループなどは、
「断層が大きくずれ動いた周辺では、数
十年単位で地震活動が活発な状態が続く」

という傾向が、海外の超巨大地震とも
共通していると報告しています。

ただし、
その影響がどこまで広がるのか、
どの地域で長期に活発化し、
逆にどこが静穏化するのかは、
地域ごとに違いがあり、
一様ではありません。

ですので、

  • 東北・北海道太平洋側など
    「3.11震源域とその周辺」
    → 3.11の影響が色濃く残るエリア
  • 他のプレート境界(南海トラフなど)
    や内陸活断層
    → もともとの地震サイクルや
    独自の応力場が主役で、
    3.11の影響は限定的または間接的

というイメージに近いと
私は理解しています。


長期余震・誘発地震という「後遺症」

気象庁の資料によると、
東北地方太平洋沖地震の余震域では、
本震から数年経ってもM7クラスの地震が
1年に1回程度発生していました。

さらに、M4以上の地震や震度1以上の
地震の回数も、震災前の約2倍という
“高止まり”が続いていた期間があります。

研究者たちは、こうした現象を
次のようなメカニズムで説明しています。

  • 巨大地震でプレート境界が大きく滑る
  • その結果、周辺の地殻内の応力場が
    再配分され、「割れやすくなった場所」
    で地震が増える
  • 地殻深部からの流体
    (高温・高圧の水など)が
    断層に入り込み、強度を下げて
    地震を誘発するケースもある

つまり、3.11後に起きている
多くの地震は、
「3.11という大きな出来事が、
周辺の断層を長期にわたって
揺さぶり続けている」

ような状態と言えます。

これが、「東日本大震災の後遺症」
と表現されるゆえんです。


私たちはどう備えるべきか

ここまでくると、
「じゃあ、私たちは
どう行動すればいいの?」

という実務的な話が気になると思います。

私自身、防災ブロガーとして
3.11以降の研究を追いかけていて、
特に大事だと感じているポイントは
次の3つです。

  • 「3.11の余震だから仕方ない」
    で終わらせない
    • 東北太平洋側では長期の余震・
      誘発地震が続く前提で、
      家の耐震性、家具固定、避難先の
      確認を“平時のルーティン”として
      見直す。
  • 「自分の地域の主役リスク」を知る
    • 東北なら三陸沖・日本海溝、
      北海道なら千島海溝・日本海溝、
      太平洋側なら南海トラフ、
      内陸なら主要活断層など、
      地域ごとの主なリスクと想定震度・
      津波を一度整理しておく。
  • 情報源をあらかじめ決めておく
    • 気象庁、自治体、防災科研、
      大学の防災研究所など、
      信頼できる公的情報源を
      ブックマークしておき、
      「地震が続いて不安になったときに
      見るサイト」
      を固定しておく。

      参考リンク:
      防災科学技術研究所ホームページ

3.11が日本列島の地盤を変えたことは
事実ですが、それは
「ずっと危険が続くから絶望」
という話ではなく、
「どんな地震パターンが増えやすいかが
少しずつ見えてきた」

という側面もあります。

その知見を、防災行動や暮らしの
アップデートにつなげていくことが、
これからの私たちにできる
現実的な一歩だと感じています。



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