【子供たちにやさしく解説】線状降水帯ってなに?仕組み・危険性・備え方まで徹底ガイド

防災豆知識

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こんにちは!SONAEAREBAです。

今回は、子どもたちに優しく伝える
「線状降水帯ってなに?」をテーマに、
みなさんと一緒に線状降水帯について
考えてみたいと思います。

最近ニュースなどでよく耳にする
「線状降水帯」

でも、実際にはどんなものなのか、
どうして危険なのか、
そして私たちはどう備えたらいいのか、
わかりやすくお話ししていきます。

線状降水帯ってどんなもの?

出典:ACイラスト

まず、「線状降水帯」という言葉を
聞いたことがありますか?

これは、発達した雨雲(積乱雲)が
次々と同じ場所に現れて、
まるで長い帯のように強い雨が降り続く
現象のことをいいます。

気象庁によると、
線状降水帯は長さが50~300km
幅が20~50kmにもなることがあり、
同じ場所で数時間にわたって大雨を
降らせます。

普通の積乱雲は30分から1時間ほどで
雨を降らせて消えてしまいますが、
線状降水帯の場合は、次々と新しい積乱雲が
生まれて同じ場所に雨を降らせ続けるため、
強い雨が何時間も続くのです。

どうやってできるの?

出典:ACイラスト

線状降水帯ができるには、
いくつかの条件が重なります。

たとえば、暖かくて湿った空気が
地上近くにたくさん流れ込むこと、
前線や山などがあって空気が持ち上げられ
やすいこと、大気の状態が不安定で積乱雲が
発達しやすいこと、そして上空の風が積乱雲を
列に並べるように働くことなどです。

特に「バックビルディング現象」
と呼ばれる現象が多く見られます。

これは、
積乱雲が風に流されていく後ろ側で、
次々と新しい積乱雲が発生し、
列を作っていくというものです。

線状降水帯がもたらす危険

この線状降水帯が発生すると、
短時間で大量の雨が降り、川が氾濫したり、
土砂災害が起きたりする危険が高まります。

実際、日本で起きる豪雨災害の6割以上が
線状降水帯によるものだと言われています。

最近では、2022年から気象庁が
「線状降水帯予測」の発表を始めました。

これにより、
「○○地方では、今日の夜に線状降水帯が
発生するかもしれません」
といった情報が
出されるようになりました。

参考リンク:
気象庁ホームページ
「線状降水帯に関する各種情報」

ゲリラ豪雨との違いは?

出典:ACイラスト

「ゲリラ豪雨」との違いも
気になるところですよね。

ゲリラ豪雨は、
狭い範囲に短時間で激しく降る雨のこと。

一方、線状降水帯は広い範囲で長時間
強い雨が降り続くのが特徴です。

だからこそ、
被害も大きくなりやすいのです。

線状降水帯が発生したらどうする?

出典:ACイラスト

では、
もし自分の住む地域で
線状降水帯が発生したら、
どう行動すればよいのでしょうか。

  • まずは気象情報を
    こまめにチェックしましょう。
    気象庁や自治体からの注意報や警報、
    「顕著な大雨に関する気象情報」
    などが出たら、特に注意が必要です。

    参考リンク:
    気象庁ホームページ
    現在発表中の気象情報」
  • 真っ黒な雲が広がってきたり、
    雷の音や光が見えたり、
    急に冷たい風が吹いてきたり、
    川の水かさが急に増えたりしたら、
    すぐに安全な場所に避難しましょう。

    また、川には絶対に近づかないで、
    気象庁のキキクル
    国土交通省の「川の防災情報」
    安全な場所から確認しましょう。
  • 避難する際は、
    頑丈な建物や高い場所
    選ぶようにしてください。
    長ぐつは水が入ると動きづらくなる
    ので、スニーカーなど普段から履いている
    動きやすい靴をはきましょう。
  • 荷物はリュックサックにまとめて
    両手を空けておき、できるだけ2人以上
    で行動すると安心です。
  • 浸水している場所は危険なので、
    無理に歩かないようにしましょう。
    地下や川の近くには近づかないことや
    長い棒などでマンホール蓋が開いていない
    か、側溝がないか確認しながら
    避難しましょう。

子どもと一緒に備えるには

出典:ACイラスト

子どもと一緒にいるときは、
特に早めの行動が大切です。
避難のタイミングは大人がしっかり判断し、
子どもを安全に連れて行きましょう。

また、普段からハザードマップで
自宅周辺の危険な場所を確認したり、
避難場所や避難経路を家族で話し合って
おくと安心です。

参考リンク:
国土交通省「ハザードマップポータル」

小さなお子さんがいる家庭では、
食べ慣れたベビーフードやミルク、
災害用トイレ、両手が空けられるように
ヘッドライト腕に固定できるLEDライト
など、必要なものを備えておくと、
いざというときに役立ちます。

最新の予測技術と私たちの防災

線状降水帯は、
発生の予測がとても難しい現象です。

近年、
気象庁や研究機関が自動検出技術を開発し、
少しずつ予測の精度が上がってきました。

しかし、
予測が出ても実際に発生しないことも多く、
油断は禁物です。

「起こるかもしれない」と思って、
普段から備えをしておくことが
何より大切です。

日ごろから気象情報をチェックし、家族で
避難の練習や話し合いをしておきましょう。

まとめ

線状降水帯は、
私たちの暮らしに大きな影響を与える
自然現象です。

正しい知識を持ち、最新の情報を活用し、
日ごろから備えをしておくこと
で、
自分や家族の命を守ることができます。

もしものときに慌てず行動できるよう、
今日からできることを始めていきましょう。

みなさんの安全な毎日を、
心から願っています!


この記事が「線状降水帯ってなに?」という
疑問の解消や、防災への第一歩になれば
幸いです。今後もSONAEAREBAでは、
みなさんの役に立つ情報をわかりやすく
お届けしていきます。

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