いま懸念される「三陸はるか沖地震の再来」。歴史が繰り返す前に、知っておくべきこと。

自然災害を考える
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こんにちは!SONAEAREBAです。

2026年4月20日、
三陸沖でM7.7の地震が発生しました。

津波警報が北海道・青森・岩手に
発令され、実際に津波が観測されました。

そして気象庁・内閣府から
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
が発表されました。


この地震が発生した場所を見て、
私はある「名前」が頭に浮かびました。

「三陸はるか沖地震」

1994年。今から32年前。

同じ海域で、同じように地面が揺れ、
同じように津波が押し寄せた地震です。


今回の記事では、
「三陸はるか沖地震」とは何だったのか。

そして、今起きていることと
どうつながっているのかを考察します。

「歴史は繰り返す」という言葉が、
防災の世界では特に重く響きます。


「三陸はるか沖地震」とは何だったのか


1994年12月28日。

1994年(平成6年)12月28日21時19分、
八戸市の東方約180kmの三陸沖で
マグニチュード7.6の大規模な地震
発生しました。

年の瀬も押し迫った、
冬の夜のことでした。


青森県八戸市で震度6を観測
3人が死亡、788人が負傷し、
家屋損壊は9,522棟に及びました。

また、約76,000軒で停電、
42,000軒で断水するなど
ライフラインへの影響も大きかったです。


停電・断水・道路損壊。

冬の真っ只中に、
これだけのことが一度に起きたのです。


さらに、この地震が特徴的だったのは
「余震の多さ」です。

本震発生から10日後の1995年1月7日には
マグニチュード7.2の最大余震が発生し、
1995年5月31日までに約2,700回

マグニチュード5.0を超える地震が
32回発生するなど活発な地震活動
続きました。


約2,700回。

5ヶ月間、
ほぼ毎日揺れ続けたということです。

住民の心理的な負担は、
想像を超えるものがあったと思います。


2026年の地震との「恐ろしい一致」


今回の2026年4月20日の地震。

気象庁の地震調査委員会の評価が
とても重要です。

今回の地震活動は、
「1968年十勝沖地震」(M7.9)の
震源域内の南端付近で発生し、
「平成6年(1994年)三陸はるか沖地震」
(M7.6)の震源域の南側に隣接する
領域で発生しています。


つまり、今回の震源は1994年の
「三陸はるか沖地震」のすぐ隣です。

「また同じ海域で動いている」
ということです。


さらに、こんな評価も出ています。

今回の地震は、
地震調査委員会が想定していた
「青森県東方沖及び岩手県沖北部」及び
「岩手県沖南部」の領域で発生する
「ひとまわり小さいプレート間地震」
(M7.0〜M7.5程度)であり、
30年以内に発生する確率はいずれの領域で
もⅢランク(高い)に該当します。


「30年以内に高い確率で起きる」
と予測されていた地震が、実際に起きた。

それが今回の地震です。


この海域の「地震の歴史」を整理する


この海域では、過去に何度も
大きな地震が繰り返されています。

時系列で整理してみましょう。


1896年 明治三陸地震(M8.2)
 死者21,959人

1933年 昭和三陸地震(M8.1)
 死者3,064人

1968年 十勝沖地震(M7.9)最大震度5

1994年 三陸はるか沖地震(M7.6)
 死者3人・負傷788人

2011年 東日本大震災(M9.0)
 死者・行方不明者約22,000人

2025年12月 青森県東方沖地震(M7.5)
 後発地震注意情報1回目

2026年4月20日 三陸沖地震(M7.7)
 後発地震注意情報2回目


この表を眺めると、
ひとつのことに気づきます。

「繰り返している」ということ。

そして間隔は、
必ずしも一定ではありません。


なぜ「三陸沖」は地震が多いのか


震源となる海域では、
日本列島が乗る北アメリカプレートに
太平洋プレートが相対速度約9cm/年
の速度で沈み込んでおり、

これらのプレートの境界で生まれる歪みが
解消されるときに地震が発生します。

この海域では固有地震以外にも
10年程度の間隔でプレート間地震が
起こります。


年間9cm。

たった9cmに聞こえますが、
これが何十年・何百年と積み重なります。


1年で9cm。

10年で90cm。

100年で9m。


そのエネルギーが限界を超えたとき、
一気に解放されます。

それが「地震」です。


そして今、専門家はこう言っています。

「今回の震源周辺では、
 まだひずみをため続けている

 場所が残っている」

(NHKニュース 2026年4月21日)


まだ残っている。

今回の地震でエネルギーが
全部解放されたわけではない、
ということです。


「後発地震」はどれくらい怖いのか


「後発地震注意情報」という言葉、
最近よく耳にします。

でも、具体的にどういう意味なのか、
整理しましょう。


「後発地震」とは、
最初に起きた地震に続いて同じ領域で
発生する、より大きな規模の地震
を指します。

例えばマグニチュード7クラスの地震の
あとに、マグニチュード8から9クラスの
巨大地震が発生する可能性も
否定できません。


M7の次に、M8〜9。

東日本大震災
まさにこのパターンでした。

本震(M9.0)の約2日前に、
M7.3の地震が発生していたのです。


「あのとき、準備できていれば」

そう後悔した人が、
どれだけいたでしょうか。


確率は「1%」。でも、怖い数字です。


気象庁によると、
後発の巨大地震が起きる確率は
世界的に見ても百回に1回程度(1%)
ですが、平常時(0.1%)と比べると
10倍高い確率です。


「1%なら低い」と感じますか?

でも、こう考えてみてください。


あなたが乗る飛行機が
「100回に1回、墜落します」
と言われたら乗りますか?

答えは明確ですよね。

地震も同じです。


「三陸はるか沖地震」が残した最大の教訓


1994年の「三陸はるか沖地震」から、
気象庁の職員が残したこんな体験談が
あります。


「大きな地震があれば津波が来るという
住民の意識があったため、
付近の住民10名が測候所に避難してきた」


これは、とても重要な記録です。

「意識があった人」は逃げられた。


逆に言えば、意識がなければ逃げられない
可能性があった、ということです。


気象庁も、
この地震の教訓としてこう記しています。

「海域で地震が発生した場合は
 津波も発生している」


という意識をもって
生活していただきたい。

海岸付近や海に近い河口付近で
大きな揺れを感じたら、
津波警報等の発表を待つことなく
揺れが収まったら直ちに安全な高台に
避難してください。

参考リンク:
気象庁ホームページ:津波について


「津波警報を待つな」。

これが32年前の地震が残した、
最も大切な教訓です


ゴールデンウィーク前に確認すべき3つのこと


今、注意情報が発令されている中、
もうすぐゴールデンウィークを迎えます。

旅行・帰省・アウトドア——
人の移動が増える時期です。


だからこそ、
今日この3つを確認してください。


① 「いつもと違う場所」での避難場所を調べる


旅行先・帰省先・レジャースポット。

自宅以外の場所でも、
すぐに「高台」や「避難ビル」
に避難できますか?


Yahoo!防災で「避難場所」と検索すると、
現在地周辺の避難場所が表示されます。

旅行前に目的地周辺の避難場所を
確認しておくだけで、
いざというとき動けます。

参考リンク:
Yahoo!防災:避難場所マップ


② 非常持ち出し袋を「車に積む」


ゴールデンウィーク中は
車での移動が増えます。

非常持ち出し袋を車のトランクに積んで
おくだけで、外出先でも備えが整います。


特にこの3点は最優先です。

・スマホの充電器(シガーソケット対応)
・飲料水(500ml×家族人数分+α)
・携帯トイレ(渋滞時にも便利)


③ 家族との「合言葉」を決める


旅行中に大地震が起きたら、
スマホが繋がらなくなります。


事前に決めておきたいこと:

・「はぐれたら○○に集合」
・「連絡がとれなければ、
 ○○に安否を書く」

(災害用伝言ダイヤル171・
 Googleの災害伝言板など)
・「津波が来たら迷わず高台へ逃げる」

参考リンク:
Googleの災害用伝言板
「パーソンファインダー」


たった5分の家族会議が、命を救います。


SONAEAREBAからのメッセージ


「三陸はるか沖地震」は、
32年前の出来事です。

でも、その震源域のすぐ隣で、
今また大きな揺れが起きています。


歴史は繰り返します。

しかし「備えていた人」
「備えていなかった人」では、
結果が全く異なります。


1994年の地震で、測候所に逃げ込んだ
住民10人は無事でした

意識があったから、動けたのです。


「怖いから考えたくない」
という気持ち、わかります。

でも、その気持ちを少しだけ超えて、
今日1つだけ行動してみてください。


それが、あなたと大切な人の命を
守ることにつながります。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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