こんにちは!SONAEAREBAです。
4月20日の三陸沖M7.7。
「ゆっくりすべり」の加速。
連日続く東北・北海道の地震活動。
これらの情報を追いかける中で、
私はある言葉に辿り着きました。
「メガスラスト地震」
今日は、この言葉の意味と、
それが日本にとって
何を意味するかをお伝えします。
「メガスラスト地震」とは何か
メガスラスト地震とは、
プレートの境界面(スラスト断層)
が大規模にずれることで発生する、
M8以上の超巨大地震のことです。
「スラスト」とは、
地質学用語で「逆断層」のこと。
海洋プレートが陸のプレートの
下に沈み込む境界面を「メガスラスト」
と呼び、そこで起きる最大規模の地震が
「メガスラスト地震」です。
わかりやすく言えば——
「プレート境界が一気にズレる、
想像を絶する規模の地震」です。
千島海溝と日本海溝は、
太平洋プレートが日本列島を乗せた
北米プレートの下に沈み込む場所に
あります。
こうした二枚のプレート境界面が
一気にずれるとM9クラスの巨大地震が
起き、同時に隆起した海底に沿って
大津波が発生します。
東日本大震災も、まさに
このメカニズムで起きた地震でした。
M9.0。
死者・行方不明者22,000人超。
全壊家屋12万棟以上。
そしてこれを上回る規模の地震が、
今の日本に迫っている可能性があります。
日本を狙う「2つのメガスラスト」
専門家が特に警戒しているのは、
2つの海溝です。
① 日本海溝・千島海溝
京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏は
「甚大な被害が出ると危惧しているのが、
日本海溝・千島海溝地震だ。
M9.1またはM9.3の巨大地震が起き、
日本海側の広範囲に大津波が襲来すると
想定されている」と警告しています。
参考リンク:
PRESIDENT Online
東日本大震災や南海トラフを上回る…
M9.1またはM9.3。
東日本大震災(M9.0)
を上回る規模です。
想定される被害を見てください。
日本海溝沿いでM9.1の巨大地震が発生
した場合、死者は最大約19万9,000人、
経済的被害は約31兆円に上ると
推計されます。
また東北や北海道の各地で
10メートルを超える津波が押し寄せると
予想されています。
千島海溝沿いでM9.3の巨大地震が
発生した場合、死者は最大約10万人、
経済的被害は約17兆円。
北海道東部を中心に20メートルを超える
津波が押し寄せると予想されています。
20メートルを超える津波。
これは4〜5階建てのビルと同じ高さです。
30年以内の発生確率
国の地震調査委員会は千島海溝沿いを
震源とするM8.8以上の地震が
30年以内に起きる確率を
最大40%と見積もっています。
40%。
この数字を「低い」と感じますか?
南海トラフ地震の
30年以内発生確率は「70〜80%」。
でも千島海溝・日本海溝の「40%」は、
決して低くありません。
そして今、その海域で「ゆっくりすべり」
が加速しているのです。
② 南海トラフ
もう一つの「メガスラスト」が
南海トラフです。
こちらは多くの方が
ご存知かもしれません。
でも改めて、数字で確認しましょう。
南海トラフ巨大地震の想定被害:
・死者:
最大約32万3,000人(内閣府想定)
・全壊建物:
最大約238万6,000棟
・30年以内の発生確率:
70〜80%
・最大津波高:
静岡県34m・高知県34m・三重県29m
南海トラフ・日本海溝・千島海溝。
日本はこの3つのメガスラストに
囲まれています。
「大地変動の時代」に入った日本
地球科学の専門家は
「東日本大震災以降、日本は
『大地変動の時代』に入ってしまった」
と指摘しています。
「大地変動の時代」とは何か。
簡単に言うと
「地震・噴火・地殻変動が
活発化する時期」のことです。
実際に、2011年以降の
日本を振り返ってみましょう。
・2011年 東日本大震災(M9.0)
・2016年 熊本地震(M7.3)
・2018年 北海道胆振東部地震(M6.7)
・2024年 能登半島地震(M7.6)
・2025年12月 青森県東方沖地震(M7.5)
・2026年4月 三陸沖地震(M7.7)
この15年間で、
M7以上の地震が何度も起きています。
これが「大地変動の時代」の実態です。
専門家は「地震のち噴火」という
平安時代との相似点を懸念しています。
平安時代には貞観地震(869年)の
後に富士山噴火(864年)や
各地の火山活動が活発化しました。
東日本大震災後の現代も
同じパターンをたどっている
可能性があると指摘されています。
地震だけでなく、
噴火リスクも高まっている。
これが「大地変動の時代」の
本当の怖さです。
三陸沖の今の状況と「メガスラスト」の関係
ここで、現在の状況を整理します。
千島海溝・日本海溝沿いでは、
マグニチュード7〜9の大小さまざまな
規模の地震が多数発生しており、
1896年の明治三陸地震や
869年の貞観地震など、巨大な津波を伴う
地震が繰り返し発生しています。
「繰り返し発生している」
という言葉に注目してください。
4月20日のM7.7は、
この繰り返しの中の1つです。
そして専門家が指摘する「割れ残り」は、
まだ解消されていません。
「ゆっくりすべり」は加速しています。
今回の地震により、
北海道の根室沖から岩手県の三陸沖に
かけての領域において、
大規模地震の発生可能性が
平常時と比べて相対的に
高まっていると考えられています。
M7.7の後に、
さらに大きな地震が来る可能性がある。
それが「メガスラスト地震」の
リスクです。
「メガスラスト地震」に備える、在宅避難の視点
「こんな巨大な地震、
どうすればいいの?」
途方に暮れた方もいると思います。
でも、備えることはできます。
メガスラスト地震に特有の「2つの脅威」
に対応する備えをお伝えします。
脅威① 超長周期の揺れ(長周期地震動)
M9クラスの巨大地震では、
ゆっくりとした大きな揺れ
「長周期地震動」が発生します。
参考リンク:
気象庁ホームページ:長周期地震動
4月20日のM7.7でも、
宮城県北部と秋田県内陸南部で
長周期地震動階級3を観測しています。
長周期地震動の特徴:
・高層ビルが大きく揺れ続ける
・エレベーターが停止する
・家具が「ゆっくり大きく」動いて倒れる
・震源から遠く離れた場所でも発生する
対策:
・高層マンション住まいの方は
特に家具固定を徹底する
・エレベーターを使わず逃げられる
体力を維持する
難しい場合は代替策を検討しておく
・在宅避難の備えを整える
(エレベーター停止=外に出られない)
・もしエレベーター乗車中に地震がきたら
行き先ボタンを全部押し、止まった階に
すぐに降りる
脅威② 巨大津波
メガスラスト地震の
最大の脅威は津波です。
日本海溝M9.1で10メートル超。
千島海溝M9.3で20メートル超。
南海トラフで最大34メートル。
これらは「想定される数字」です。
でも、過去の歴史を見ると
「想定を超える」ことが
何度もありました。
今日すぐできること:
・ハザードマップで
自宅の津波リスクを確認する
・「揺れを感じたら指示を待たず即避難」
を体に叩き込む
・避難場所までの経路を歩いて確認する
👉 国土交通省
ハザードマップポータルサイト(公式)
https://disaportal.gsi.go.jp/
在宅避難の備えを「今週中に」点検する
メガスラスト地震が来たとき、
ライフラインは長期間止まります。
能登半島地震(M7.6)で断水は
最長5ヶ月。
日本海溝M9.1なら、
さらに長くなる可能性があります。
このシリーズで紹介してきた備えを、
今日一度確認してください。
・水・食料7日分はありますか?
【在宅避難②水・食料編】
・携帯トイレは家族分ありますか?
【在宅避難③トイレ編】
・ポータブル電源・ランタン・ラジオ
はありますか?
【在宅避難④電気・停電編】
SONAEAREBAからのメッセージ
「メガスラスト地震」という言葉は、
聞いただけで圧倒されます。
でも、知ることが最初の備えです。
専門家はこう言っています。
「なぜ科学者がコミュニケーションに
こだわり続けるかというと、
これから起こるだろう災害について
皆さんにわかりやすく伝え、
自分ごととしてとらえて、
準備してほしいからだ」と。
SONAEAREBAも、
まったく同じ思いでこのブログを
書いています。
怖い話をしたいのではありません。
「知っている人は、備えられる。
備えた人は、生き延びられる。」
そのために、書き続けています。
三陸沖の「ゆっくりすべり」が
加速している今。
梅雨・エルニーニョシーズンを
迎えている今。
メガスラスト地震が「絵空事」ではない今
だからこそ、一緒に備えを整えましょう。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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「気づき」になるかもしれません。































