こんにちは!SONAEAREBAです。
台風6号が東海・関東を直撃している今日。
それとほぼ同じ時刻に、
関西でも地震が起きていました。
2026年6月3日午前8時50分ごろ、
大阪府北部を震源とする地震が発生。
大阪府・京都府で最大震度2を観測しました。
震源の深さは約10km、
マグニチュード3.7と推定されます。
震度2、M3.7。
「小さな地震だ」と思った方、
少し待ってください。
この震源域には、
2018年に死者6人・負傷者462人を出した
大地震と全く同じ場所が含まれています。
そして、
その地下を走る活断層は「Sランク」という
最高危険度の評価を受けています。
今日は、関西に住む方に
特に読んでほしい記事です。
2018年6月18日——あの朝を覚えていますか
2018年6月18日午前7時58分、
大阪府北部の深さ13kmで
M6.1の地震が発生しました。
大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・
箕面市で震度6弱を観測。
死者6人、負傷者462人、住家全壊21棟、
住家半壊454棟の被害が発生しました。
朝7時58分。
通勤・通学ラッシュの時間帯でした。
高槻市では登校中の小学生が
ブロック塀の下敷きになるという
悲劇が起きました。
そして今朝の地震。
震源地は「大阪府北部」
——2018年と同じエリアです。
2018年の地震は
「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」や
「平成28年(2016年)熊本地震」と同じく、
陸域の浅い場所で発生した直下型地震でした。
出典:気象庁
「2018年6月18日大阪府北部の地震について⑥」
https://www.data.jma.go.jp/osaka/jishinkazan/
hitokuchi/163_osakaN6_201812.pdf
「浅い直下型」であること。
これが阪神・淡路大震災や熊本地震と
同じカテゴリである事実は、
今朝の地震を決して小さく見てはいけない理由です。
大阪の地下に走る「Sランク」の活断層
今朝揺れた大阪府北部の地下には、
複数の活断層が走っています。
その中でも特に危険視されているものを整理します。
有馬-高槻断層帯
有馬-高槻断層帯は、
兵庫県神戸市北区の有馬温泉西方から
高槻市街地北部に至る長さ約55kmの断層帯です。
出典:地震調査研究推進本部「有馬-高槻断層帯」
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/
rs_katsudanso/f076_arima_takatsuki/
有馬高槻断層帯が活動した場合に起きる地震は、
最大震度7の大きな揺れが想定されています。
出典:高槻市公式
「地震災害リスクと対策(リスク編)」
https://www.city.takatsuki.osaka.jp/
soshiki/2/77351.html
2018年の大阪府北部地震は、
この有馬-高槻断層帯付近で発生したと
分析されています。
そして今朝の震源も、この断層帯の近辺です。
上町断層帯——大阪市内を南北に貫く「Sランク」の断層
上町断層帯は大阪府を南北に貫く活断層です。
大阪北部の豊中市から大阪市内の上町台地の
西端を通り、大阪府南部の岸和田市にまで続く
長さ約40〜42kmの断層帯です。
政府の地震調査研究推進本部は、
30年以内に大きな地震が起きるリスクが高い
活断層を「Sランク」と評価しており、
上町断層帯はこのSランクに該当します。
Sランク。
これは全国の活断層の中で
「最高危険度」を示す評価です。
大阪市内を通勤・通学・買い物で歩くすべての人の、
真下に走っている断層です。
大阪を取り囲む「7つの活断層」
大阪で確認されているおもな活断層は7つ。
有馬・高槻断層帯、三峠・京都西山断層帯、
生駒断層帯、六甲・淡路島断層帯、上町断層帯、
大阪湾断層帯があり、今後30年以内に
マグニチュード6から7クラスの地震発生の危険が
指摘されています。
7つの活断層が大阪周辺に集中しています。
「大阪は地震が少ない」という印象をお持ちの方、
それは過去の話です。
南海トラフ地震との「二重リスク」
関西圏が直面しているのは、
活断層地震だけではありません。
今後30年以内の発生確率が60〜90%程度以上と
されている「南海トラフ地震」が発生した場合、
高槻市では最大で震度6弱の揺れが発生すると
想定されています。
活断層による直下型地震と
南海トラフ地震の二重リスク。
これが関西圏の「地震の現実」です。
そして歴史を振り返ると、
この2つが連動した事例があります。
1596年——
慶長伏見地震(有馬・高槻断層帯付近)が発生した
直後、慶長地震(南海トラフ沿い)が続発しています。
「活断層地震の後に南海トラフが来る」という
最悪のシナリオも、歴史的には起きているのです。
2018年の大阪府北部地震が残した3つの教訓
2018年の地震から8年が経ちました。
あの地震が残した教訓を、今改めて整理します。
教訓① 「ブロック塀」は今も危険
2018年6月の大阪府北部地震では、
登校中の小学生がブロック塀の下敷きになり
亡くなるという事故が起きました。
この地震を受けて、
全国的にブロック塀の点検・撤去が進みましたが、
古いブロック塀はまだ各地に残っています。
通学路・通勤路にあるブロック塀を、
今日確認してください。
特に子どもの登下校ルートは
必ずチェックしてください。
教訓② 「朝の通勤時間」に起きる地震
2018年の地震は午前7時58分
——通勤・通学のピーク時間帯でした。
今朝の地震は午前8時50分
——同様に通勤・通学の時間帯です。
「家で寝ているときに大地震が来る」
という想定だけでは不十分です。
「通勤・通学中に来たら」を想定した備えが必要です。
外出先での被災に備えて今日からできること:
・通勤・通学ルートの避難場所を確認する
・スマホのYahoo!防災速報通知をONにする
・バッグにホイッスル・携帯用ライト・飲料水
を入れる習慣をつける
教訓③ 「余震は1年以上続く」
2018年6月18日の大阪府北部地震の後、
震源周辺で震度1以上を観測した地震の回数は、
地震発生から約1年(2019年6月30日まで)
で76回でした。
地震活動は減衰傾向にありましたが、
発生前と比べると活発な状態が続きました。
1年間で76回。
今朝の地震も、
この長い余震活動の一環である可能性があります。
「今日揺れたから、しばらくは大丈夫」
という発想は捨ててください。
関西在住者が今すぐすべき「5つの行動」
① 自宅・職場周辺の活断層を確認する
大阪・京都・兵庫に住む方は、自分の家・職場が
どの活断層の近くにあるか確認してください。
👉 政府の地震ハザードステーション(J-SHIS)
https://www.j-shis.bosai.go.jp/
👉 地震調査研究推進本部「活断層の長期評価」
https://www.jishin.go.jp/evaluation/
long_term_evaluation/major_active_fault/
② 通勤・通学ルートのブロック塀を確認する
自宅・職場・学校周辺に古いブロック塀がないか、
今日歩いて確認してください。
特に高さが1m以上・古い・亀裂がある塀は要注意です。
③ 在宅避難の備えを「関西仕様」で整える
南海トラフ地震が来た場合、
関西では最大震度6〜7が想定されています。
ライフラインは長期停止する可能性があります。
今すぐ確認してほしいこと:
・水・食料が7日分以上あるか
・携帯トイレが家族分あるか
・ポータブル電源・ランタン・ラジオが揃っているか
👉 在宅避難シリーズはこちら
④ 「南海トラフ臨時情報」の行動を決めておく
南海トラフ地震の30年以内発生確率は70〜80%。
臨時情報が出たときに何をするか、
今日家族で決めてください。
⑤ ハザードマップで「二重のリスク」を確認する
関西在住者は「活断層地震」と「南海トラフ地震」
の2つのリスクを確認してください。
👉 国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
SONAEAREBAからのメッセージ
今日は台風6号が東海・関東を直撃しています。
その同じ朝に、大阪北部では地震が起きました。
「台風のニュースで地震が埋もれている」
今日だからこそ、お伝えしたかったことです。
大阪の地下にはSランクの活断層が走っています。
2018年と同じ震源域で、今朝また揺れました。
「大阪は地震が少ない」は、もう昔の話です。
関西在住の方は、東北・関東の方と同じく、
今すぐ備えが必要です。
備えは一日でできます。
でも備えていない一日に、地震は来るかもしれません。
SONAEAREBAは
これからも「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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