こんにちは!SONAEAREBAです。
台風6号が今週、
日本の太平洋側を直撃しています。
大雨・暴風・停電——
まさに今、防災を実感している方も
多いと思います。
でも今日、もう一つ重要なことを
お伝えしなければなりません。
「三陸沖でスロースリップが加速している」
という事実です。
政府の地震調査委員会は、
三陸沖で発生したM7.7の地震の後、
震源周辺で「ゆっくりすべり(スロースリップ)」
が加速していることを確認したと発表しました。
今後さらに加速した場合、
周辺でマグニチュード7から8以上の地震が発生する
可能性は否定できないとしています。
そして今、
日本はこれから「真夏」に向かっています。
平成以降に発生した大地震は、
いずれも涼しい季節か涼しい地域で生じており、
私たちは「真夏の大災害」の経験が不足しています。
「真夏の大地震」を経験したことがない日本。
でもスロースリップが加速する三陸沖は、
真夏でも地震のリスクを下げてくれません。
今日は
「スロースリップの現状」と「真夏の地震対策」
を合わせてお伝えします。
スロースリップの現状——何が起きているのか
まず現状を整理します。
2025年秋以降、
三陸沖では地震活動や
ゆっくりすべりが続いていました。
4月20日のM7.7地震後、
その震源周辺でゆっくりすべりが
加速していることが確認されました。
この現象は東日本大震災前にも確認されており、
さらに加速すれば周辺でM7から8以上の
地震が発生する可能性は否定できません。
さらに重要な歴史的事実があります。
2011年の東北地方太平洋沖地震は、
2日前に発生したマグニチュード7.3の地震の後に
スロースリップが発生。
それが本震の破壊開始点に向かって
移動したことが、断層の破壊を促進した
可能性があると考えられています。
出典:ウェザーニュース
「三陸沖でスロースリップが加速
大きな地震につながる懸念」
https://weathernews.jp/news/202605/150191/
そして、昨年12月のM7.5と
今年4月のM7.7の「間の海域」には、
1994年の三陸はるか沖地震(M7.6)の
震源域が存在しています。
すでに発生から30年以上が経過していることもあり、
スロースリップの加速が今後の大きな地震の発生に
つながらないか懸念されます。
「大地震が必ず来る」という話ではありません。
でも「来るかもしれない」という状態が続いています。
そして、それが真夏に来たとしたら——。
「真夏の大地震」は、なぜ特別に怖いのか
日本では、震度7クラスの大地震が
真夏に起きたことはほとんどありません。
・阪神淡路大震災(1995年):1月
・東日本大震災(2011年):3月
・熊本地震(2016年):4月
・北海道胆振東部地震(2018年):9月
・能登半島地震(2024年):1月
すべて比較的涼しい季節です。
「真夏の大地震」が来たら何が起きるか。
専門家は「命に関わる複合危機」になると
警告しています。
問題①「停電×猛暑=熱中症リスクが急上昇」
2018年大阪北部地震では
「停電中に熱中症搬送」が全体の37%を占めた
という消防データがあります。
「熱+情報遮断」
のダブルパンチこそが命取りになります。
地震による停電でエアコンが止まる。
室温が急上昇する。
スマホの充電が切れて情報が取れない。
避難所も満杯で冷房が追いつかない。
これが「真夏の大地震」の最悪シナリオです。
問題②「断水×猛暑=脱水死のリスク」
災害で停電や断水が発生すると、
エアコンなどが使えずに室温が上がり、
飲食を控えるため水分不足となります。
夏場の避難所やライフラインが止まった自宅は、
熱中症の危険性が高まります。
出典:日本気象協会
「医師が教える災害時の熱中症対策」
https://www.netsuzero.jp/doctor-disaster
1人1日に必要な水分は約2〜3リットル。
猛暑・復旧作業中は5リットル以上必要になることも。
断水と猛暑が重なると、
水分確保が文字通り「命がけ」になります。
問題③「平成以降の大地震はすべて涼しい季節」という盲点
体温を超える気温が当たり前になった近年の夏。
そんなときに大地震が発生したら、
停電でエアコンも冷蔵庫も使えない状況下での
熱中症対策が急務になります。
私たちは「真夏の大地震」を経験したことがない。
だからこそ、準備不足になりやすい。
「経験したことがない災害への備え」こそが、
今最も重要です。
「真夏の地震対策」5つの備え
備え① 停電でも涼しくいられる環境を作る
エアコンが止まっても体温を下げる手段を
用意しておきましょう。
電気を使わない涼感グッズ:
・冷感タオル(水に濡らして使うタイプ)
→ 首・脇に当てるだけで体感温度を下げる
・保冷剤(大容量・複数)
→ 太い動脈(首・脇・足の付け根)
を冷やすと最も効率的
・ハンディファン(充電式)
→ ポータブル電源から充電して使用可能
・遮熱カーテン・断熱シート
→ 窓からの熱を遮断。
日中の室温上昇を最大5〜8℃抑える
電気で涼しくいられるグッズ:
・ポータブル電源(1,000Wh以上)+扇風機
→ 停電でも扇風機・スポットクーラーを動かせる
👉 在宅避難シリーズ⑦
「夏の防災・熱中症×停電編」
も合わせて読んでください
備え② 水を「夏仕様」で多めに備蓄する
夏の備蓄水は「7日分」では
足りない可能性があります。
通常の目安:1人1日3L×7日分=21L
夏の目安:1人1日5L×7日分=35L
(猛暑・復旧作業を想定)
さらに「経口補水液」の備蓄が
真夏には特に重要です。
普通の水だけでは塩分・電解質が補えません。
👉 在宅避難シリーズ②
「水・食料編」も合わせて確認してください
備え③ 「夜中の地震」に備えた就寝環境を整える
真夏の夜は気温が下がらないため、
エアコンをつけたまま寝ている方が多いです。
停電で突然エアコンが止まった夜中に、
激しい揺れが来たとしたら——。
夜間に備えて今日から準備:
・枕元にヘッドライトを置く
(停電の暗闇でも即座に視界を確保)
・スニーカーを枕元に置く
(ガラスの破片から足を守る)
・スマホを最大音量で充電しながら寝る
(緊急地震速報を聞き逃さない)
・寝室に保冷剤・冷感グッズを置く
(停電直後から体温を管理できる)
備え④ 「在宅避難か・避難所か」を夏仕様で考える
真夏の避難所は「別の命の危険」があります。
過去の夏型災害での避難所の実態:
(避難所も改善されていますが、一例として)
・体育館の室温が長時間の停電により
35℃を超えるケースが想定される
・エアコンの容量が足りない避難所が多い
・密閉空間での集団生活で熱中症が多発する
自宅が安全なら、
在宅避難+ポータブル電源で
涼しさを維持する方が、
避難所より安全な場合があります。
在宅避難の備えが整っているかどうか、
今日確認してください。
👉 在宅避難シリーズはこちら
備え⑤ 「外出先での被災」も想定する
真夏の大地震で見落とされがちなのが
「外出先での被災」です。
猛暑の屋外で被災した場合のリスク:
・炎天下での避難で熱中症が急速に進行する
・水分を持っていないと数時間で危険な状態になる
・海水浴・アウトドア中の被災は特に脆弱な状況
今すぐ習慣にしてほしいこと:
・外出時に常に500ml以上の水を携帯する
・カバンに塩分タブレットを入れておく
・夏は特にモバイルバッテリーを満充電で持ち歩く
今日のチェックリスト
【スロースリップ×地震の備え】
□ J-SHISで自宅周辺の地震リスクを確認した
https://www.j-shis.bosai.go.jp/
□ ハザードマップで津波・土砂リスクを確認した
https://disaportal.gsi.go.jp/
□ 非常持ち出し袋が玄関近くにある
【真夏の地震対策】
□ 冷感グッズ(タオル・保冷剤)が揃っている
□ ポータブル電源(1,000Wh以上)がある
□ 水の備蓄が夏仕様(1人1日5L×7日分)で揃っている
□ 経口補水液・塩分タブレットをストックしている
□ 枕元にヘッドライト・スニーカーを置いた
□ 外出時に水・塩分タブレット・
モバイルバッテリーを携帯している
SONAEAREBAからのメッセージ
スロースリップが加速する三陸沖。
台風6号が日本を縦断する今週。
梅雨が明ければ、猛暑の夏が来ます。
「地震は涼しい季節に来るもの」という思い込みを、
今日捨ててください。
地震は季節を選びません。
真夏の停電は、冬の停電より命に関わります。
「暑さ×断水×情報遮断」が同時に来る真夏の地震は、
過去の大震災より深刻になる可能性があります。
だからこそ、梅雨と台風の今のうちに備えてください。
涼しいうちに備えれば、暑い夏も乗り越えられます。
SONAEAREBAは
これからも「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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