こんにちは!SONAEAREBAです。
今日は、地震でも水害でもない
「第3の脅威」についてお話しします。
富士山噴火です。
「富士山って本当に噴火するの?」
そう思った方、
まずこの事実を確認してください。
富士山はこれまで、
十数年〜350年程度の間隔で
噴火を繰り返してきました。
1707年の宝永噴火から
300年以上が経った今、
蓄積されたエネルギーが
次の噴火を過去を上回る規模にする
可能性があります。
そして2025年3月、
内閣府がついに動きました。
内閣府は2025年3月28日、
「首都圏における広域降灰対策ガイドライン」
を公表しました。
富士山で大規模噴火が発生した場合の
首都圏における広域降灰の考え方や
対策をまとめたものです。
出典:内閣府 防災情報のページ
首都圏における広域降灰対策ガイドライン
国が公式に「首都圏への降灰対策」を出した。
これは、富士山噴火が「もし」ではなく
「いつ」の問題になったことを意味します。
富士山の現在の状況
まず現在の状況を正確に把握しましょう。
2026年4月時点で、
気象庁は富士山を「噴火警戒レベル1
(活火山であることに留意)」としており、
火山活動に特段の変化はなく、
静穏に経過しているとしています。
つまり、「差し迫って噴火する」と
発表されている状況ではありません。
一方で、レベル1は「安全」という
意味ではなく、活火山として今後も監視と
備えが必要という意味です。
「今すぐ噴火する」ではありません。
でも「いつ噴火してもおかしくない」
という状態です。
だからこそ、今備えることができます。
富士山と「南海トラフ地震」の恐ろしい関係
ここが最も重要な話です。
富士山噴火は単独で起きるとは限りません。
歴史は
「大地震が引き金になって噴火が起きた」
という事実を教えています。
1707年「宝永大噴火」の真実
富士山が歴史上最後に噴火した
「宝永大噴火(1707年)」。
この噴火の約49日前に、
日本最大級の地震とされる
「宝永地震(M8.6〜9.0)」
が発生していました。
宝永地震は南海トラフ沿いで発生した地震で、
最大震度7の振動が引き金となって噴火へ
至ったと考えられています。
南海トラフ地震の49日後に、
富士山が噴火した。
これは歴史的な事実です。
貞観年間の「連鎖災害」
日本の歴史では、
南海トラフ地震・首都直下地震・富士山噴火が
連続して発生した事例が複数確認されています。
貞観年間(859〜877年)には、
貞観地震(869年・M8.3〜8.6)
→富士山貞観噴火(874年)
→相模・武蔵地震(878年・M7クラス)
という連鎖が起きています。
また江戸時代の元禄・宝永年間には、
元禄関東地震(1703年・M8.2)
→宝永地震(1707年・M8.6〜9.0)
→富士山宝永大噴火(1707年)
という一連の流れが確認されており、
連動性が疑われています。
地震→地震→噴火。
この連鎖が、歴史の中で繰り返されています。
東日本大震災でも「連動」が起きていた
東日本大震災(M9.0)が発生した直後、
全国の活火山111個のうち20個が活発化しました。
地震活動と火山活動は密接に影響し合っているため、
次に南海トラフ巨大地震や首都直下地震が起きれば、
富士山が連動して噴火すると危険視されています。
M9.0の地震で、
全国の活火山の約2割が活発化した。
これが現実です。
南海トラフ地震と富士山噴火が
連動して発生する可能性は非常に高く、
過去の宝永地震と宝永噴火の関係が
その前例を示しています。
地震発生後の数ヶ月から数年以内に
富士山が噴火する可能性があり、
地震の復旧作業中に噴火が発生すれば、
被害がさらに拡大する危険性があります。
地震の復旧中に、噴火が来る。
これが「複合災害」の最悪シナリオです。
富士山が噴火したら、首都圏はどうなるのか
「でも富士山は遠いから、東京には関係ないでしょ?」
この認識は、完全に間違っています。
首都圏への最大の脅威は「溶岩流」ではなく「降灰」
首都圏の人にとって、
いちばん重要なのは溶岩流よりも降灰です。
内閣府のガイドラインでは、
富士山の大規模噴火が起きた場合、
首都圏を含む遠隔地域でも
広い範囲で火山灰の影響が及び、
日常生活や社会経済活動に
大きな支障が出ると整理されています。
火山灰は見た目には「灰」ですが、
細かいガラス質の粒子を含み、
積もると道路が滑りやすくなったり、
車の走行に影響したり、鉄道や航空、物流にも
支障が出たりします。
さらに、雨が加わると重くなり、
電力設備や建物への負荷も大きくなります。
大規模停電のリスクとなります。
東京に溶岩流は来ません。
でも「火山灰」は確実に来ます。
300年前、実際に江戸に灰が積もった
1707年の宝永噴火の際、
噴火したその日のうちに江戸にも多量の降灰があり、
川崎では厚さ5cmの灰が積もったと記録されています。
首都圏にまで影響が及ぶことは、
過去にも実際に起きています。
机上の想定ではありません。
300年前に、実際に起きた話です。
首都圏の交通・ライフラインが同時に止まる
首都圏は交通への依存度が非常に高く、
電車が止まる=都市が止まるという観点が
最も重要です。
東京は舗装道路が非常に多く、
1cmの灰でも数日〜数週間の清掃が必要になります。
灰を捨てる場所も限られるため、
清掃体制の遅れで都市機能の回復が
長期化する可能性があります。
具体的に何が止まるかを整理します。
・交通:鉄道・バス・航空機が運休。
道路は灰で滑って走行不能になる
・電気:変電所や送電線に灰が積もって停電が発生する
・水道:浄水場のフィルターが詰まって断水になる
・通信:基地局への影響でスマホが繋がりにくくなる
・物流:トラックが走れず、食料・物資が届かなくなる
これらが全部、同時に起きます。
「降灰30cm以上で原則避難」が国の公式方針
内閣府の「首都圏における広域降灰対策検討会」
が取りまとめた報告書では、
富士山噴火による降灰が30cm以上になる地域は
原則避難の方針が示されました。
出典:内閣府 防災情報のページ 「火山対策」
https://www.bousai.go.jp/kazan/index.html
経済被害は2.5兆円以上
富士山の大規模噴火による経済被害の試算について、
内閣府の有識者検討会の指針案では、
日本経済へのダメージを最小限に抑えるためには
ライフラインや交通の早期復旧が
欠かせないとされています。
電力や鉄道、水道などに加え、
産業界全体での取り組みが必要とされています。
2.5兆円。
能登半島地震の経済被害を上回る規模です。
「在宅避難」が富士山噴火でも基本になる理由
内閣府のガイドラインでは、
富士山噴火による降灰への対応として
「在宅避難を基本としつつ、
4つのステージに分けて対策の考え方等を整理する」
方針が示されました。
「在宅避難が基本」。
地震の場合と同じ考え方です。
ただし、富士山噴火には
地震とは異なる特有の備えが必要です。
富士山噴火に特化した「5つの備え」
備え① 降灰から「呼吸」を守る
火山灰は細かいガラス質の粒子です。
吸い込むと気管や肺を傷つけます。
必須グッズ:
・N95マスク(防塵マスク)
→ 通常のサージカルマスクでは不十分。
N95規格が必須
・密閉型ゴーグル
→ 花粉症用では隙間から灰が入る。
密閉型を選ぶ
・帽子・長袖・長ズボン
→ 皮膚への直接接触を防ぐ
💡 N95マスクは、工事現場や医療現場でも使われる
規格です。ホームセンターや薬局でも購入できます。
備え② 水・食料を「14日分以上」備蓄する
物流が止まると食料・水が届かなくなります。
地震の場合は「7日分」が推奨されていますが、
富士山噴火は復旧に数週間かかる可能性があります。
目標備蓄量:
・飲料水:1人1日3L×14日分以上
・非常食:1日3食×14日分以上
備え③ 停電に備える
灰が積もると電力設備が機能不全に陥ります。
長期停電を想定した備えが必要です。
必要なもの:
・ポータブル電源(1,000Wh以上推奨)
・ソーラーパネル(灰を拭き取れば使用可能)
・充電式ランタン・ヘッドライト
・手回し充電ラジオ
参考:このシリーズ「在宅避難④電気・停電編」
備え④ 灰の「侵入」を防ぐ
自宅への灰の侵入を最小限に抑えることが、
在宅避難の大前提です。
今から準備しておきたいもの:
・窓・ドアの隙間テープ(防塵用)
・養生テープ・ガムテープ(大量)
→ 換気口・エアコン室外機・郵便受けを
応急封鎖するために使用
・エアコンフィルターの予備(灰で詰まるため)
💡 これらは台風・花粉・防寒対策にも使える
「フェーズフリー」なグッズです。
備え⑤ 情報収集手段を複数持つ
停電・通信障害が重なると情報が途絶します。
・手回し充電ラジオ(停電・通信障害でも機能)
・気象庁「噴火警報・噴火速報」をブックマーク
・内閣府「富士山火山防災対策協議会」サイトを確認
https://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-
kyougikai2/index.html
今日の「富士山噴火備えチェックリスト」
□ N95マスクが家族分ある
□ 密閉型ゴーグルがある
□ 水・食料が14日分以上ある
□ ポータブル電源がある
□ 窓・ドアの隙間テープを準備している
□ 換気口・エアコン室外機の養生テープを用意している
□ 気象庁「火山防災」サイトをブックマークした
□ 富士山ハザードマップを確認した
SONAEAREBAからのメッセージ
三陸沖のゆっくりすべりが加速している。
メガスラスト地震のリスクが高まっている。
そして今、南海トラフ地震が
富士山噴火の引き金になるかもしれない。
「大地変動の時代」という言葉が、
専門家の間で広がっています。
地震だけでなく、
噴火も視野に入れた備えが必要な時代です。
でも、怖がらせたいわけではありません。
知っている人は、備えられる。
備えた人は、どんな災害が来ても生き延びられる。
富士山噴火の備えは、
地震・水害の備えとほぼ重なります。
このシリーズで紹介してきた在宅避難の準備が、
富士山噴火にもそのまま活きます。
今日もまた、1つだけ備えを進めてください。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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「気づき」になるかもしれません。
































