こんにちは!SONAEAREBAです。
昨日2026年5月26日、
地震研究の世界で重要な発表がありました。
日本列島や周辺の内陸の浅い場所で
起きた地震の8割は、過去の大きな地震に関連する
「余震」であったとの分析結果を、
地震予知総合研究振興会などのチームが
26日発表しました。
8割が余震。
これは何を意味するのでしょうか。
今日は、この研究結果が
私たちの防災にどう影響するかをお伝えします。
研究の内容を正確に理解する
まず、この研究が何を調べたのかを整理します。
チームは気象庁のデータなどを基に、
北海道から鹿児島までの内陸の浅い場所で
1885年から2024年に起きたM4.5以上の地震
約4,000個を分析しました。
震源からの距離や発生後の経過時間、
その後にあった地震の大きさなどから計算したところ、
1983年から2024年の42年間に発生した地震は
8割が余震と判定。
2割は関連のない新しい地震だったとしました。
(出典:yahooニュース・共同通信
「内陸起点の浅い地震8割「余震」 M6以上、
国内6%地域で高確率」
https://news.yahoo.co.jp/articles/
c000d7dd24a9fc6d307d1c95bc903534a8c81f45
整理すると:
・対象:
北海道〜鹿児島の内陸・浅い場所のM4.5以上の地震
・分析数:
約4,000個(1885〜2024年の139年分)
・結論:
42年間の地震の8割が「余震」と判定された
「余震」とは、
過去の大きな地震に関連して起きる地震のことです。
つまり、今起きている地震の多くは
「過去の地震の延長」なのです。
「M6以上が起きる確率6%以上」の地域が国内に存在する
この研究で、もう一つ重要な結果が出ています。
さらに2025年以降の今後30年間で、
M6以上の地震が起きる確率を約400平方キロごとの
区画に分けて算出しました。
国内の6%超の地域で確率6%以上になったといいます。
この6%以上の確率についてチームは
「十分に高い」と評価。
過去に大地震があり、地震活動が活発に継続している
地域付近は引き続き発生しやすい状況にあり、
注意が必要だと呼びかけています。
M6以上の地震が30年以内に起きる確率が
「6%以上」の地域が、国内に6%以上存在する。
「6%って低くない?」と思う方に、
改めてお伝えします。
2016年の熊本地震。
その震源域の事前発生確率は「ほぼ0%」でした。
それでも起きました。
「6%」は、決して低い数字ではありません。
この研究が最も重要なことを示している
この研究結果が示す最も重要なメッセージは何か。
私はこう解釈しています。
「地震は終わっていない」
8割が余震ということは、
今この瞬間も日本列島のあちこちで
「過去の大地震の影響」が続いているということです。
実際に、この1ヶ月の東北・北海道の地震活動を
振り返ってみましょう。
4月20日三陸沖M7.7以降、
5月14日岩手県内陸北部M5.0・震度4、
5月15日宮城県沖M6.3・震度5弱
と地震活動が続いています。
出典:tenki.jp「過去の地震情報」
https://earthquake.tenki.jp/bousai/
earthquake/entries/level-6-minus/
4月20日のM7.7が「本震」。
その後に続く地震の多くが、
この研究が言う「余震」に当たります。
つまり今の東北の地震活動は
「偶然いろんな地震が起きている」のではなく、
「M7.7の影響が続いている」という
解釈が成り立つのです。
「余震」という言葉が使われなくなった理由
実は気象庁は数年前から、
大地震後に「余震」という言葉を
公式に使わなくなっています。
なぜか知っていますか?
気象庁が余震という言葉を使わなくなった理由として、
「余震」という言葉が
「本震より規模の大きな地震は発生しない」という
誤解を与える可能性があるという点が挙げられます。
そして、大きな地震の発生から
約1週間は「余震」という言葉を使わなくなりました。
代わりに、全体的な地震活動の見通しとして、
最初の大きな地震と「同程度の地震」への
注意を呼びかけています。 tenki.jp
出典:レスキューナウ
「熊本地震から10年。『余震』だけじゃない!
地震活動のパターンと対策」
https://www.rescuenow.co.jp/blog/column_
20250416_kumamotoearthquake
熊本地震がその象徴です。
2016年4月14日にM6.5の「前震」が発生。
「余震が続くかもしれないが、大きな地震は終わった」
と多くの人が思った矢先——
2日後の4月16日にM7.3の「本震」が来ました。
「余震が来た」と思っていた人たちが、
もっと大きな地震に直撃されたのです。
「余震だから安心」は、最も危険な思い込みです。
「8割が余震」が意味する、私たちへの警告
この研究結果を、防災の視点から解釈し直します。
警告① 過去に大地震があった地域は「今も危険」
8割が余震ということは、
過去に大きな地震があった地域では、
今も余震が起き続けている可能性が高い
ということです。
東日本大震災(2011年)から15年。
でも東北では今も地震が続いています。
熊本地震(2016年)から10年。
でも熊本・阿蘇地域では今も揺れています。
能登半島地震(2024年)から2年。
今も石川県では地震が続いています。
「あの地震からもう何年も経ったから大丈夫」
この思い込みが、備えを止めてしまう最大の原因です。
警告② 「2割の新しい地震」はいつどこでも起きる
8割が余震ということは、
残りの2割は「関係のない新しい地震」です。
つまり、過去に大きな地震がなかった地域でも、
突然新しい地震が始まる可能性が
常にあるということです。
奈良県で5月2日にM5.7が発生しました。
74年ぶりの地震でした。
これがまさに「2割の新しい地震」の典型例です。
「うちの地域は過去に地震がないから安全」
は根拠になりません。
警告③ M6以上が「十分に高い確率」で起きる地域がある
今回の研究で算出された
「30年以内にM6以上が起きる確率6%以上」の地域。
具体的にどこかは公表されていませんが、研究チームは
「過去に大地震があり、地震活動が活発に
継続している地域付近」と説明しています。
つまり:
・東北(東日本大震災の影響が続く地域)
・能登半島(2024年地震の影響が続く地域)
・熊本(2016年地震の影響が続く地域)
・北海道東部(千島海溝付近)
これらの地域に住む方は、特に注意が必要です。
「余震は終わらない」時代の防災
この研究が示すのは、
「地震が起きた後も備えを緩めてはいけない」という、
シンプルだが重要なメッセージです。
では具体的に何をすべきか。
3つにまとめます。
「地震が続いている間は備えを継続する」を習慣にする
大きな地震が起きた後、
多くの人が「終わった」と感じて備えを緩めます。
でもこの研究は「8割の地震は余震」と示しています。
大きな地震の後こそ、備えを強化するタイミングです。
今すぐ確認してほしいこと:
・非常持ち出し袋が玄関近くにあるか
・水・食料・携帯トイレが7日分以上あるか
・ポータブル電源・ランタン・ラジオが揃っているか
👉 在宅避難シリーズで詳しく解説しています
ハザードマップを「今住んでいる場所」で確認する
過去に大地震があった地域に住んでいる方は、
自分の家が余震リスクの高いエリアにあるかどうかを
確認してください。
👉 国土交通省
ハザードマップポータルサイト(公式)
https://disaportal.gsi.go.jp/
👉 政府の地震ハザードステーション(J-SHIS)
https://www.j-shis.bosai.go.jp/
J-SHISでは住所を入力するだけで、
その場所でM6以上の
地震が起きる確率を確認できます。
「次の地震は今より大きいかもしれない」という意識を持つ
熊本地震の教訓を思い出してください。
前震(M6.5)の後に、本震(M7.3)が来た。
「余震だから大丈夫」ではなく
「次はもっと大きいかもしれない」という意識が、
命を守ります。
揺れを感じたら、必ず次の揺れに備えてください。
今日のチェックリスト
□ 自分の地域の「過去の大地震」を調べた
□ J-SHISで自宅のM6以上発生確率を確認した
□ 在宅避難の備えが7日分以上揃っている
□ 非常持ち出し袋が玄関近くにある
□ 「余震だから安心」という思い込みを捨てた
□ 家族に「地震の後こそ注意」を伝えた
SONAEAREBAからのメッセージ
恐れすぎる必要はありません。
ただし、
「大きな地震が来た。終わった。また日常に戻ろう。」
この思考パターンが、最も危険です。
今回の研究は、140年分・約4,000個の地震データが
示す科学的な事実です。
内陸の浅い地震の8割は余震。
地震は、簡単には終わりません。
4月20日のM7.7から1ヶ月以上が経ちました。
東北はまだ揺れています。
能登はまだ揺れています。
熊本はまだ揺れています。
「終わった」ではなく「まだ続いている」。
この認識が、命を守る備えの出発点です。
SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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