こんにちは!SONAEAREBAです。
今、多くのメディアが、
昨夜からの記録的な大雨について報じています。
台風24号、秋雨前線、通学・通勤時間帯の危険性——
これらの情報は、すでに気象庁・各メディアから
十分に発信されています。
今日SONAEAREBAが伝えたいのは、
少し違う視点です。
「大雨が過ぎ去ったあと」に、
何が起きやすくなるのか。
なぜ今、この視点が重要なのか——今年の日本の特殊な状況
このシリーズを4月から読んでくださっている方は、
今年の日本がどれほど「地震の年」だったか、
ご存知だと思います。
6月25日:青森・岩手 震度6強
6月26日:山梨・富士五湖 震度6弱
7月28日:令和8年熊本地震 震度7
8月23日:茨城県南部 震度5弱
今、日本各地に、
「今年、大きな地震で揺れた地盤」が、
複数存在しています。
そこに、今回のような記録的な大雨が重なったとき、
何が起きるのか——
これは、他のメディアがあまり詳しく報じていない、
しかし極めて重要な視点です。
気象庁が明言する、確立された関係——「地震で緩んだ地盤×雨」
まず、科学的に確立されている事実から、
正確にお伝えします。
気象庁は震度5弱以上の地震が起こった後、
「本震による揺れの大きかった地域などにおいては、
(降雨により地盤が緩んでおり、)がけ崩れなどの
土砂災害が発生する可能性があります。
厳重に警戒してください。」
というような防災上の留意事項を記者会見や
地震解説資料などで呼びかけます。
出典:気象庁大阪管区気象台
「地震一口メモ No.119 地震と土砂災害」
https://www.data.jma.go.jp/osaka/jishinkazan/
hitokuchi/119_Landslide-disaster_201502.pdf
さらに、そのメカニズムも明確に説明されています。
地震による強い揺れと大雨は、それぞれ単独で
土砂災害を引き起こすことがありますが、
双方の要因が重なって土砂災害が起こる場合も
あります。
例えば、地震による強い揺れで地盤が緩むと、
普段なら土砂災害が起こらないような
少ない量の雨でも、災害の発生の可能性があります。
(出典:同上)
「普段なら大丈夫な量の雨でも、地震後は危険になる」
——これが、気象庁が公式に警告している、
確立された科学的事実です。
実例——2016年熊本地震「後」の大雨で、何が起きたか
このメカニズムが、実際にどれほどの被害を生むのか、
過去の実例で確認します。
大規模地震後には地盤が不安定化し、
地震前よりも降雨による土砂移動が
発生しやすくなることが指摘されている。
例えば、2016年の熊本地震では、
地震後の梅雨期の大雨により、
阿蘇地域を中心に多数の土砂移動が発生し、
二次被害を及ぼしたことが報告されている。
出典:山口大学大学院 後根裕樹・鈴木素之
「大規模地震後の降雨により発生した
土砂災害に関する文献調査」
https://www.ndrc-chugoku.org/pdf/ronbun09/
09-07.pdf
2016年の熊本地震は4月に発生し、
その後の6月〜7月の梅雨で、
阿蘇地域を中心に大規模な土砂移動が起きました。
地震そのものではなく、「地震のあとの雨」が、
追加の被害を生んだのです。
さらに、この文献調査では、
より古い時代の事例も紹介されています。
宝永地震と半年後の激甚災害:
高知県東洋町名留川の大規模崩壊地。
関東地震(1923)時の
震災地応急測図原図と土砂災害。
六甲山系における地震後の降雨による
崩壊地の拡大について。
(出典:同上、参考文献より)
このシリーズで解説してきた宝永地震(1707年)、
関東大震災(1923年)——
歴史的な巨大地震のあとにも、
同じパターンで土砂災害が繰り返されてきました。
今、まさに「地震後の地域」に大雨が迫っている
ここで、今回の記録的な大雨と、
今年の地震の被災地を重ね合わせて考えます。
このシリーズで8月28日にお伝えした通り、
気象庁は令和8年熊本地震について、
今もなお注意を呼びかけ続けています。
熊本地震の発生から28日で1か月です。
地震回数は緩やかに減少してはいるものの
ふだんよりは多い状態が続いていて、
気象庁は今後1か月程度は最大震度5弱程度以上の
地震に注意するよう呼びかけています。
出典:NHKニュース
「熊本地震1か月 揺れへの備え継続を
猛烈な暑さも続く」
熊本の地盤は、今もなお「揺れ続けている」状態です。
もし今後、九州に今回のような記録的な大雨が
及んだ場合、「揺れで緩んだ地盤」に「記録的な雨」が
重なるという、最も警戒すべき組み合わせになります。
同じことは、6月に震度6強・震度6弱を観測した
青森・岩手、山梨の地域にも当てはまります。
もう一つの科学的な視点——「大雨・台風が地震を誘発する」研究
ここで、逆方向の関係についても、
正確にお伝えします。
このシリーズで先日、「台風と地震の噂」を
検証した際に紹介した研究です。
米マイアミ大学の研究チームは、
過去50年間に台湾とハイチで発生した
マグニチュード6.0以上の大地震について分析し、
地震発生前の4年以内に、被災地が大型熱帯低気圧に
見舞われていることを確認しました。
この研究では、豪雨による土砂崩れや侵食で
地表付近の地盤が動き、断層にかかる負荷が取り
除かれてずれやすくなったと説明しています。
(出典:マイアミ大学の研究概要、
Yahoo!知恵袋解説より)
ここで、正確な時間軸を、
あらためて確認しておきます。
この研究が示しているのは、
「大雨の直後に地震が起きる」という
即時的な関係ではなく、
「豪雨・台風による地表の変化が、
数年単位でじわじわと断層に影響を与える
可能性がある」という、長期的なメカニズムです。
「今回の大雨の翌日に地震が来る」
という意味ではありません。
でも、
「今年何度も繰り返された記録的大雨が、
数年かけて日本各地の断層に、
少しずつ負荷を与えている可能性がある」というのは、
心に留めておくべき科学的な視点です。
SONAEAREBAとして、正確に整理する
今日の記事の内容を、時間軸で整理します。
【今すぐ警戒すべきこと(確立された科学)】
今年地震が起きた地域
(熊本・青森・岩手・山梨など)に
今後大雨が及ぶ場合、地盤が緩んでいるため
「普段なら大丈夫な雨量」
でも土砂災害のリスクが高まる
【中長期的に留意すべきこと(研究段階)】
今年これだけ多くの記録的大雨・台風が
続いていることが数年単位で日本各地の断層に影響
を与える可能性がある
(即座に地震が来るという意味ではない)
このシリーズが繰り返しお伝えしてきた通り、
噂を煽ることも、根拠のない安心を与えることも、
どちらも避けなければなりません。
「大雨のあと」に注目することは、
科学的に正当な視点です。
ただし、その意味を正確に理解することが大切です。
今日、私たちができること
① 今年地震が起きた地域は、今後の大雨情報に特に注意する
熊本・青森・岩手・山梨・茨城——
このシリーズが今年扱ってきた地震の被災地に、
今後大雨が及ぶ予報が出た場合は、
通常以上に警戒してください。
気象庁「キキクル(危険度分布)」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/
② 「普段は大丈夫だった場所」の安全神話を捨てる
地震で地盤が緩んだ地域では、
これまで土砂災害が起きたことのない場所でも、
危険度が上がっている可能性があります。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
③ 今年の記録的な大雨の連続を、長期的な視点でも見守る
このシリーズはこれからも、
目先の大雨情報だけでなく、その先にある
「地震との関係」という視点を持ち続けます。
SONAEAREBAからのメッセージ
今、多くのメディアが、
今回の大雨そのものについて詳しく報じています。
だからこそSONAEAREBAは、
あえて「そのあと」に注目します。
気象庁は明確に警告しています。
「地震で緩んだ地盤に降る雨は、
普段より少ない量でも土砂災害を引き起こす」と。
2016年の熊本地震のあと、阿蘇地域では
梅雨の大雨で実際に土砂移動が起きました。
今年、日本は熊本・青森・岩手・山梨・茨城と、
各地で地震に見舞われました。
その「揺れた地盤」に、これから大雨が及ぶ可能性は、
決して低くありません。
大雨そのものへの備えと同じくらい、
「大雨が過ぎたあとの数日間」への注意を、
今日から持ち続けてください。
SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





















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