こんにちは!SONAEAREBAです。
今日、2026年9月1日は「防災の日」です。
このシリーズを4月20日から書き続けてきて、
初めて迎える「防災の日」です。
今日は、この日の意味を、103年前の関東大震災と、
1か月前に起きたばかりの令和8年熊本地震、
両方の視点から、あらためて考えます。
なぜ「9月1日」が防災の日なのか
まず、この日の由来を正確に確認します。
「防災の日」は、
1960年(昭和35年)6月17日の閣議了解
(第2次岸改造内閣)により制定されました。
9月1日の日付は、
1923年(大正12年)9月1日に発生した
関東大震災にちなんだものです。
また、例年8月31日〜9月1日付近は、
台風の襲来が多いとされる「二百十日」にあたり、
「災害への備えを怠らないように」
との戒めも込められています。
出典:Wikipedia「防災の日」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%
B2%E7%81%BD%E3%81%AE%E6%97%A5
制定は、震災から37年後の1960年でした。
制定の背景には、前年に大きな被害をもたらした
伊勢湾台風や、9月初めが古くから風雨への警戒を
意識してきた時期であることも関係しています。
出典:地域社会研究所「防災の日はなぜ9月1日?」
https://library.regions-journey.com/disaster-
prevention-day-september-1/
地震の記憶と、台風シーズンへの警戒——
この2つが重なる日付として、9月1日は選ばれました。
このシリーズが4月から追いかけてきた
「地震」と「台風」、両方への備えというテーマが、
まさにこの一日に凝縮されています。
103年前、9月1日に何が起きたか
1923年9月1日午前11時58分に発生した
フィリピン海プレートと北アメリカプレートが接する
相模トラフでのマグニチュード7.9の関東地震です。
震源域は神奈川県西部から房総半島南部に及び、
南関東を中心に広域な被害となりました。
死者・行方不明者は10万5千人余り、
全潰家屋11万棟、焼失家屋21万棟と言われ、
経済被害は当時の国家予算の3倍、
国内総生産の3割と言われています。
出典:Yahoo!天気・災害
「関東大震災(1923年9月1日)|災害カレンダー」
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/92/
死者・行方不明者10万5,000人。
このシリーズで扱ってきたどの災害よりも、
桁違いの被害です。
そして、この震災には重要な教訓があります。
この震災での被害の中心は火災でした。
震源から離れた東京の被害は甚大で、
沖積低地に住宅を密集させた下町の火災を中心に、
7万人もの死者を出しました。
出典:Yahoo!天気・災害
10万5,000人の死者のうち、
実に7万人が火災による犠牲者でした。
このシリーズで6月17日に解説した
首都直下地震の被害想定を思い出してください。
「死者最大1万8,000人のうち、
3分の2が火災による犠牲者」——
この想定は、103年前の関東大震災で
実際に起きたことの延長線上にあります。
「地震は揺れそのものより、その後の火災が命を奪う」
——この教訓は、100年以上前から変わっていません。
そして今、令和8年熊本地震から1か月
今日という日に、もう一つ、
忘れてはならないことがあります。
令和8年熊本地震から、ちょうど1か月が経ちました。
熊本地震の発生から28日で1か月です。
地震回数は緩やかに減少してはいるものの
ふだんよりは多い状態が続いていて、
気象庁は今後1か月程度は最大震度5弱程度以上の
地震に注意するよう呼びかけています。
出典:NHKニュース
「熊本地震1か月 揺れへの備え継続を
猛烈な暑さも続く」
https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-
20260827de46824
気象庁の注意喚起は、
このシリーズで追ってきた通り、
「1週間程度」から「1か月程度」、
そして今「今後1か月程度」へと、
繰り返し延長されています。
熊本地震 災害関連死の疑い含め38人死亡
避難所に2,460人避難。
出典:NHKニュース、2026年8月27日
今もなお、2,460人の方が
避難所での生活を続けています。
そして、このシリーズが8月18日に
「在宅避難、届かぬ支援」として警告した課題は、
今も残っています。
熊本地震1か月 避難生活続く
安心な住まいの確保が課題。
出典:NHKニュース、2026年8月28日
一方で、復興に向けた動きも進んでいます。
政府 熊本地震の支援パッケージ決定
中小企業支援や「応援割」。
九州新幹線 熊本ー新水俣は9月18日運行再開へ
全線で運行再開へ。
出典:NHKニュース、2026年8月27日
このシリーズで8月21日にお伝えした
「支援パッケージ」が正式に決定し、9月18日には
九州新幹線が全線再開する見通しも立ちました。
「103年前」と「1か月前」——時間を超えてつながる教訓
今日という日に、この2つの災害を並べて考えると、
見えてくることがあります。
教訓①「火災」への備えは、今も変わらず重要
関東大震災の死者の7割は火災によるものでした。
令和8年熊本地震でも、イオンモール宇城での
ガス漏れ・天井崩落という、火災につながりうる
二次災害が起きました。
このシリーズで8月上旬に紹介した
「地震後にガスを使う前に必ず換気する」という
知識は、103年前から続く教訓の延長線上にあります。
教訓②「揺れが収まった後」こそが本当の危機
関東大震災の後、
1925年に北但馬地震、1927年に北丹後地震、
1930年に北伊豆地震、1933年に昭和三陸地震と、
被害地震が続発しました。
出典:Yahoo!天気・災害
大きな地震の後は、地震活動そのものが
全国的に活発化する傾向があります。
熊本地震から1か月経った今も
「今後1か月程度は注意」と呼びかけられている状況は、
この歴史的なパターンと無関係ではありません。
教訓③「避難生活の長期化」は、いつの時代も課題であり続ける
熊本地震から1か月経った今も、
2,460人が避難所生活を続けています。
「安心な住まいの確保が課題」——
これは、関東大震災の後、後藤新平による
帝都復興構想が生まれた背景とも重なる、
災害復興の普遍的な課題です。
今日「防災の日」に、私たちがすべきこと
① 家族で「防災会議」を開く
防災の日・防災週間には、国や自治体を中心に、
防災知識の普及のための講演会や展示会、
防災訓練などが行われます。
出典:tenki.jp
「【9月1日は防災の日】関東大震災から学ぶ教訓」
このシリーズで7月に提案した
「夏休み中に家族で防災会議を」という記事を、
まだ実践していない方は、
今日この日に実行してください。
② 熊本地震の教訓を、自分の備えに反映させる
このシリーズが4月20日から積み上げてきた記事——
在宅避難グッズ、車中泊の備え、震災詐欺への注意、
断水対策——今日、あらためて総点検してください。
③ ハザードマップを、今日もう一度確認する
103年前の関東大震災、そして令和8年熊本地震——
どちらも「まさかここで」という場所で起きました。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
④ 台風シーズンへの備えも、今日並行して確認する
「防災の日」は、地震の記憶と台風への警戒、
両方が重なる日です。
このシリーズで追ってきた台風13号・15号の
教訓を活かし、今年の台風シーズン後半への備えも、
今日あわせて確認してください。
気象庁「台風情報」
https://www.jma.go.jp/bosai/typhoon/
SONAEAREBAからのメッセージ
今日、2026年9月1日。
103年前のこの日、
関東大震災で10万5,000人が命を落としました。
そして1か月前、熊本で震度7の地震が起き、
今も2,460人が避難所での生活を続けています。
このシリーズを4月20日から書き続けてきました。
三陸沖、大阪、山梨、そして熊本——
日本列島各地で起きた地震を、
一つひとつ追いかけてきました。
今日という日に、
あらためて感じることがあります。
防災とは、
「特別な準備」ではなく、
「今日という日常の中で、少しずつ積み重ねるもの」
だということです。
103年前の教訓は、今も生きています。
1か月前の熊本の現実は、今も続いています。
今日、防災の日に、あなたにできることを一つ、
実行してください。
家族との会話でも、備蓄の確認でも、
ハザードマップのチェックでも構いません。
その一つの行動が、次の災害から、
あなたと大切な人の命を守ります。
SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
熊本地震で被災された方々に、
そして避難生活を続けるすべての方に、
一日も早い安心が訪れますように。





















「空間にマスクする感覚」地方自治体避難所開設用パーテーション

















