こんにちは!SONAEAREBAです。
今朝、緊急の発表がありました。
27日6時20分、
石川県羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、
富山県氷見市にレベル5大雨特別警報が
発表されました。
これらの地域では大雨により何らかの災害が
すでに発生している可能性が極めて高いため、
ただちに命を守る最善の行動をとってください。
出典:tenki.jp
「【速報】石川県・富山県に『レベル5大雨特別警報』
を発表 命を守る行動を」2026年8月27日)
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2026/
08/27/40319.html
レベル5——このシリーズで繰り返し解説してきた、
防災気象情報の最高レベルです。
「すでに災害が発生している、または切迫している」
ことを意味する、最も緊急性の高い警報です。
特別警報とは、予想される現象が特に異常であるため
重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に、
その旨を示して行う警報です。
あわてて避難することは危険な場合もあります。
身の危険を感じるような雨の降り方だったり、
道路が冠水したりしている場合など、
どうしても屋外に避難することが難しい場合は、
少しでも崖や沢から離れた建物や、
少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、
身の安全を確保してください。
出典:tenki.jp
まず、石川・富山にお住まいの方への、
今この瞬間の行動指針をお伝えします。
今すぐ確認・行動すべきこと
もし今、対象地域にいる場合:
✅ 無理に外へ避難しようとしない
(すでに道路が冠水している可能性が高い)
✅ 崖・沢から離れた、少しでも高い場所へ移動する
(自宅の2階以上、頑丈な建物の上層階)
✅ 気象庁「キキクル」で
リアルタイムの危険度を確認する
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/
✅ 自治体の避難情報・防災無線を確認する
これは、8月中旬にお伝えした「令和8年8月千葉豪雨」、
8月21〜23日の「関東の記録的短時間大雨」と、
同じ構造の災害が、今度は北陸で発生している
ということです。
なぜ、これほど短期間集中豪雨が「日本各地」で頻発しているのか
このシリーズを4月から読んでくださっている方は、
今年の日本で何が起きているか、
おおよそ把握されていると思います。
7月24〜27日:東北で梅雨末期の大雨
8月13〜14日:令和8年8月千葉豪雨(死者13人)
8月21〜23日:関東で記録的短時間大雨
(さいたま1時間110mm)
8月27日:石川・富山にレベル5大雨特別警報
わずか1ヶ月あまりの間に、日本の異なる地域で、
繰り返し「記録的」な大雨が発生しています。
これは日本だけの現象ではありません。
今日は視野を広げて、世界の異常気象と、
その背景にある気候変動について、
科学的に整理します。
世界でも「異常気象」が相次いでいる——2024年の実例
まず、世界規模で何が起きているかを確認します。
2024年には、米国ネバダ州ラスベガスで
過去最高気温48.9度を記録し、
インドのニューデリーでは1カ月以上40度を
超える日が続きました。
スペイン東部では24時間で618ミリという
記録的な豪雨が発生し、200人以上が死亡しました。
南米ブラジル南部でも豪雨による死者が170人を超え、
アフリカでは豪雨と洪水で数千人が命を落としています。
出典:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
「『異常』が日常になる前に|
異常気象の原因と私たちができること」
https://www.greenpeace.org/japan/news/
causes-of-extreme-weather/
「24時間で618mm」——
これは、このシリーズで7月にお伝えした
東北の梅雨末期大雨(4日間で457mm)を、
わずか1日で上回る雨量です。
日本でも異常気象の頻発化と被害の拡大が
顕著に進んでいます。
出典:同上
IPCCが示す、科学的な結論——「人間の影響は疑う余地がない」
このような異常気象と地球温暖化の関係について、
世界の気候科学者が集まる国際機関
「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」が、
明確な結論を出しています。
人間の影響が大気、海洋及び陸域を
温暖化させてきたことには疑う余地がない。
大気、海洋、雪氷圏、及び生物圏において、
広範かつ急速な変化が現れている。
出典:IPCC第6次評価報告書 第1作業部会報告書
政策決定者向け要約 ヘッドライン・ステートメント
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar6/
IPCC_AR6_WGI_HS_JP.pdf
さらに重要な指摘があります。
人為起源の気候変動は、
世界中の全ての地域で多くの極端な気象と
気候に既に影響を及ぼしている。
熱波、大雨、干ばつ、熱帯低気圧などの
極端現象について観測された変化に関する証拠、
及び、特にそれらの変化が人間の影響によるとする
要因特定に関する証拠は、AR5以降強まっている。
出典:同上
「熱波」「大雨」「干ばつ」「熱帯低気圧(台風)」——
これらすべての極端現象が、人間活動による気候変動の
影響を受けているという証拠が、年々積み重なっている
というのが、世界の科学者の公式な合意です。
「異常気象」という言葉が、もはや「異常」ではなくなっている
気象庁も、この傾向を継続的に監視・記録しています。
気象庁は「気候変動監視レポート」を通じて、
世界の天候と異常気象、気温、降水量などのデータを
定期的に更新しています。
出典:気象庁「気候変動ポータル」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/menu/
気象庁は世界の異常気象や気象災害の概要を
定期的にまとめており、確定値による年ごとの
「世界の異常気象」を毎年公開しています。
出典:気象庁「世界の異常気象」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/
extreme_world/index.html
このシリーズで6月にお伝えした
「45℃時代は来るのか」という記事でも触れましたが、
「異常気象」という言葉自体が、
もはや「たまに起きる特別な現象」ではなく、
「毎年繰り返される、記録され続ける現象」
になっています。
このシリーズが今年、追いかけてきた「異常」の記録
あらためて、今年SONAEAREBAが追いかけてきた
「異常」を振り返ります。
【気温】
・気象庁が今年から
「酷暑日(40℃以上)」を新設
・7月に名古屋・岐阜で40℃を記録
・8月に熊本・大分で40℃超
【台風】
・1月から7月まで毎月台風が発生
(過去75年で3回目)
・8月には「クアドラプル台風」
(同時4つ)という記録的状況
【大雨】
・令和8年8月千葉豪雨(死者13人)
・関東の記録的短時間大雨
(さいたま1時間110mm)
・そして今日、石川・富山に
レベル5大雨特別警報
気温も、台風も、大雨も——
それぞれの分野で「記録的」という言葉が、
この1年で何度も使われました。
これが、IPCCが指摘する
「人為起源の気候変動が、
多くの極端現象に影響を及ぼしている」
という科学的評価と、正確に符合しています。
「気候変動のせいで、この災害が起きた」と言えるのか——科学的な誠実さ
ここで、慎重であるべき点をお伝えします。
「今回の石川・富山の大雨は、気候変動が直接の原因だ」と、
個別の災害一つひとつについて断定することは、
現在の科学ではできません。
IPCCが示しているのは、
「個別の事象」ではなく「長期的な傾向」です。
「気候変動によって、極端な大雨・熱波・台風が
『起きやすくなっている』」という統計的な傾向であり、
「この一回の大雨は気候変動が原因です」と、
一つひとつの事象を断定するものではありません。
このシリーズで8月に「台風と地震の関係」
を検証した際と同じ姿勢で、今日もお伝えします。
「個別の事象を断定しない誠実さ」と
「全体の傾向を正確に伝える誠実さ」、
その両方が大切です。
私たちが今、できること
① 今すぐ——石川・富山にお住まいの方は、安全確保を最優先に
このレベル5大雨特別警報が発表されている間は、
無理な移動を避け、安全な場所での待機を
最優先してください。
気象庁「キキクル(危険度分布)」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/
② 日本全国の方——「異常気象が日常になっている」前提で備える
このシリーズで繰り返しお伝えしてきた
「複合型・都市型災害への備え」——
ポータブル電源・携帯トイレ・水の備蓄・
ハザードマップの確認は、地域を問わず、
今後さらに重要になっていきます。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
③ 「今年だけの異常」ではなく「これからの日常」として捉える
IPCCの評価に基づけば、極端な気象現象は
今後も増加傾向が続くと考えられています。
「今年はたまたま」ではなく、
「これからも続く可能性がある」という前提で、
備えを継続してください。
SONAEAREBAからのメッセージ
今朝、石川・富山にレベル5大雨特別警報
が発表されました。
千葉、関東、そして今度は北陸。
わずか1ヶ月あまりの間に、
日本各地で「記録的」な大雨が繰り返されています。
これは日本だけでなく、世界中で起きている現象です。
IPCCという、世界の科学者が集まる国際機関が、
「人間の影響が気候を温暖化させてきたことには
疑う余地がない」と明言しています。
熱波、大雨、干ばつ、台風——
それぞれの極端現象への影響が、
年々強まっているという証拠が積み重なっています。
「今回の大雨が気候変動のせいだ」と、
一つひとつを断定することはできません。
でも「異常気象が、もう異常ではなく
日常になりつつある」という大きな流れからは、
目を背けられません。
まず今は、石川・富山にお住まいの方の安全を、
心から願っています。
そして全国の読者の皆さんも、
この「新しい日常」を前提にした備えを、
今日また一つ、進めてください。





















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