「Sランク」の断層が動いた。震度7の熊本地震。全国に32か所ある「Sランク活断層」と、真夏の防災を今日こそ確認する。

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こんにちは!SONAEAREBAです。

「令和8年熊本地震」から3日目を迎えました。


今日は、この地震が全国の方に突きつけた
重要な問いに答えます。


「Sランクとは何か。全国のどこにあるのか。
そして私たちは今、何をすべきか」


30年以内の地震発生確率に基づく
主要な活断層のランク分けは、以下の通りです。
Sランク:3%以上Aランク:0.1%以上3%未満
Zランク:0.1%未満Xランク:不明

出典:あいテレビ「震度7は『1%未満』でも起きる…
2026年熊本地震と日本全国のSランク活断層」


そして日本全国に、
このSランクの断層が32か所あります。

出典:ニッポン旅マガジン
「危険度最大『Sランク』活断層は全国に32も!」


今回の熊本地震の震源・日奈久断層帯
そのSランクに含まれていました。

そして動きました。


まず知っておくべき「Sランクの正確な意味」


「Sランク=30年以内に3%以上の確率で地震が起きる」
——この数字、どう受け取るべきでしょうか。


「3%は低い確率では?」という誤解


「基本的には、内陸の地震はどれも低いということを
前提条件として見ていただきたくて。1%だから
『確率が低い』と捉えてはいけないものだと思います」
(京都大学防災研究所・西村卓也教授)

出典:あいテレビ Yahoo!ニュース


「3%は低い」と感じた方、少し考えてみてください。


活断層で起きる地震は、
発生間隔が数千年程度と長いため、
30年程度の間の地震発生確率値は
大きな値とはなりません。

例えば、平成7年(1995年)兵庫県南部地震
(阪神淡路大震災)の発生直前の確率値を
求めてみると0.02%〜8%、
平成28年(2016年)熊本地震の場合は
ほぼ0%〜0.9%でした。

出典:地震調査研究推進本部「長期評価結果一覧」
https://www.jishin.go.jp/evaluation/long_
term_evaluation/lte_summary/


これが最も重要な事実です。

阪神淡路大震災が起きた断層の事前確率は
「0.02〜8%」でした。

2016年の熊本地震は「ほぼ0〜0.9%」でした。


つまり、こういうことです。

阪神淡路大震災:発生前の確率 0.02〜8%
 → 6,434人が亡くなった

2016年熊本地震:発生前の確率 ほぼ0〜0.9%
 → 死者・関連死273人

令和8年熊本地震(今回):Sランク(3%以上)
 → 現時点で死者12人以上、拡大中

「確率が低いから安全」は、絶対に成立しない
——これが歴史が証明していることです。


Sランク3%は「30年間でこのランクが最も高い」


活断層における今後30年以内の地震発生確率が
3%以上を「Sランク」、0.1〜3%を「Aランク」、
0.1%未満を「Zランク」と表記している。

出典:地震調査研究推進本部
「主要活断層帯の長期評価の概要」
2026年1月1日算定基準
https://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/
ichiran_pref.pdf


Sランクは「最も危険度が高い」カテゴリです。

その中でも「発生確率90%以上」の断層も存在します
(三陸沖の「青森県東方沖及び岩手県沖北部」など)。

日奈久断層帯のSランクは、
それだけ「次の地震が切迫している」
という評価だったということです。


全国のSランク活断層——あなたの近くにありますか?


Sランクの断層は全国に32か所

このシリーズでこれまで紹介してきた断層と合わせて、
地域別に整理します。

出典:地震調査研究推進本部 

北海道・東北


・函館平野西縁断層帯(北海道)
・十勝平野断層帯(北海道)
・富良野断層帯(北海道)
・北広島断層(北海道)

北海道には複数のSランク断層があります。


関東


・立川断層帯(東京・埼玉)
・三浦半島断層群(神奈川)
・塩沢断層帯(新潟・長野)

首都圏近郊にもSランク断層があります。

立川断層帯は東京都西部・埼玉県に伸びる断層で、
活動した場合はM7.4程度の地震が想定されています。


中部・北陸


・糸魚川-静岡構造線断層帯(長野・山梨・静岡)
・境峠・神谷断層帯(長野)
・跡津川断層帯(富山)
・砺波平野断層帯(富山)
・邑知潟断層帯(石川)

糸魚川-静岡構造線断層帯は
日本を東西に分断する大断層で、活動した場合は
M8クラスの地震が想定されています。


近畿


・有馬-高槻断層帯(大阪・兵庫)
・上町断層帯(大阪)
・生駒断層帯(大阪・奈良)
・中央構造線断層帯(和歌山・三重・愛媛)

このシリーズで6月3日の大阪地震の際に解説した
上町断層帯・有馬高槻断層帯がここに入ります。


中国・四国


・山崎断層帯(兵庫)
・中央構造線断層帯(愛媛など)

九州


・警固断層帯(福岡)
・日奈久断層帯(熊本)← 今回動いた
・布田川断層帯(熊本)← 2016年熊本地震
・別府-万年山断層帯(大分)

この中に、あなたの住む地域・職場・通勤路の
近くにある断層はありましたか?


自分の住む地域のSランク断層を調べる方法


政府の地震ハザードステーション(J-SHIS)
https://www.j-shis.bosai.go.jp/

住所を入力すると、
近くの活断層と発生確率が確認できます。


地震調査研究推進本部「都道府県別の活断層一覧」
https://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/
ichiran_pref.pdf


「確率が低いから安全」ではない——もう一つの重要な視点


地震発生確率は、前回の活動からの経過時間などに
基づき、統計モデルを用いて算出されています。

主に採用されている時間依存モデルでは、
想定した次の地震が起きない限り、
年数の経過に伴って発生確率が高くなります。

そのうえで、
時間依存モデルで評価している断層帯では、一般に
「昨年より今年の方が、発生確率は高まっている」
と言えます。

出典:あいテレビ Yahoo!ニュース


「毎年、確率が上がり続けている」
——これが活断層の現実です。

今年のSランクが「3%」だったとしても、
来年は「3.1%」に近づきます。

時間の経過とともに、リスクは高まり続けます。


「令和8年熊本地震」が全国に問いかけること


今回の熊本地震の後、最も重要な問いを立てます。


「Sランクの断層が実際に動いた今、
あなたのそばにあるSランク断層は、いつ動くのか」


答えは誰にもわかりません。

でも「動く可能性がある」ことは、科学が示しています。


2016年の熊本地震
(布田川断層帯・日奈久断層帯の北部が活動)の後も、
南部の「割れ残り」がありました。

そして10年後の今回、それが動きました。


全国のSランク断層も、
同じ論理で「いつ動いてもおかしくない状態」
にあるものがあります。


真夏の防災——「Sランク断層が動く夏」を想定した備え


令和8年熊本地震は7月28日の夏に発生しました。

「真夏の震度7」という、
私たちがこれまで経験してきた多くの大地震とは
異なる条件での被災です。


このシリーズで「真夏の地震対策」として
7月に書いた記事と完全につながります。

今日は「真夏のSランク断層地震」への備えを
整理します。


真夏の地震が特別に危険な理由——おさらい


①停電×猛暑
→エアコンが止まり熱中症リスクが急上昇
②断水×猛暑
→必要な水分が不足する
③避難所の過密×猛暑
→集団熱中症のリスク
④夜中の熱帯夜
→避難生活で熟睡できず体力消耗

今の熊本がまさにこの状況にあります。


今日から揃えるべき「真夏の震度7対策グッズ」


【最優先】ポータブル電源

停電×猛暑の命綱
扇風機を動かし続けられる唯一の手段。

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【熱中症対策】経口補水液・冷感タオル・保冷剤

避難生活中の体温管理に必須。

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【断水対策】携帯トイレ100回分・長期保存水

真夏の断水は熱中症と重なる最悪の状況。

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【ガス爆発対策】ガス漏れ警報器

今回のイオンモール熊本の爆発が示した教訓。
地震後のガス漏れを早期検知できます。

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【車中泊避難対策】着圧ソックス

真夏の車中泊は熱中症×エコノミークラス症候群
の二重リスク。

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今日のチェックリスト——Sランク断層地帯にお住まいの方へ


□ J-SHISで自宅周辺のSランク断層を確認した
 https://www.j-shis.bosai.go.jp/

□ ポータブル電源が充電済みで保管されている

□ 水7日分(夏は1人1日5L以上)が揃っている

□ 携帯トイレが家族分×35回分以上ある

□ 経口補水液・冷感グッズが揃っている

□ ガスの元栓を閉める手順を家族で確認した

□ 「揺れたら机の下へ、その後ガスを止める」
 を体に染み込ませた

□ クーリングシェルターの場所を確認している
 https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_shelter.php


SONAEAREBAからのメッセージ


「Sランクの断層が動いた」
——これが令和8年熊本地震が残した
最も重要なメッセージです。


日奈久断層帯は
「今後30年以内に3%以上の確率でM7.5クラスの地震」
と評価されていました。

そしてその断層が、今回動きました。


全国には、まだ動いていないSランクの断層が
31か所あります。

あなたのそばに、そのSランクの断層はありますか?


「確率が低いから大丈夫」
——阪神淡路大震災の前も、2016年熊本地震の前も、
この言葉が使われていました。

そして大地震は起きました。


熊本の被災者の方々の痛みを、
備えるエネルギーに変えてください。

「知っていたのに備えていなかった」後悔だけは、
しないでほしいのです。


SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を、あなたの大切な人に今日届けてください。



「空間にマスクする感覚」地方自治体避難所開設用パーテーション