こんにちは!SONAEAREBAです。
今年の台風シーズン前半を振り返ります。
台風6号(6月1〜3日):沖縄直撃→本州縦断
台風7号(6月下旬) :藤原の効果→沖縄・西日本
台風8号(6月下旬) :伊豆諸島接近
台風9号(7月10〜11日):中心気圧910hPa・
スーパー台風
→先島諸島直撃→東北大雨
6月から7月にかけて、
これだけの台風が日本に影響を与えました。
「今年はよく台風が来る年」と感じている方、
その感覚は正しいです。
2026年の太平洋熱帯域では、
今後エルニーニョ現象が発生し、
シーズン後半にかけてスーパーエルニーニョに
発展する予想です。
出典:ウェザーニュース
「スーパーエルニーニョ発生予想の今年、
台風発生数は平年より多い『28個』」
https://jp.weathernews.com/news/56220
そして「スーパーエルニーニョ」が本格化するのは、
これからです。
台風シーズンの「本当の山場」は、
これから始まります。
前半シーズンの教訓——今年の台風5つの特徴
今年の台風6〜9号から学んだことを整理します。
特徴①「藤原の効果で進路が読めない」
台風7号・8号では「藤原の効果」が発生し、
進路予報が1日半で3回変わりました。
このシリーズで詳しく解説しましたが、
「数日前の進路予報で安心する」のが最も危険だと
いうことが、今年すでに証明されました。
特徴②「台風が来る前から前線で大雨」
台風6号・7号・9号のいずれも、
台風本体が到達する前から、停滞する梅雨前線が
刺激されて本州で大雨が発生しました。
「台風が来てから警戒する」では、
すでに遅い状況が何度も起きました。
特徴③「スーパー台風(中心気圧910hPa)が現実になった」
台風9号「バービー」は中心気圧910hPa・
最大瞬間風速80m/sで米軍が「スーパー台風」に分類。
これは1959年の伊勢湾台風(929hPa)より
強い勢力でした。
「年に一度の強台風」という感覚が、
今年は刷新されました。
特徴④「台風が去った後も大雨・土砂災害が続く」
台風9号が温帯低気圧に変わった後、
東北・北海道で警報級の大雨が発生。
先週の東北の梅雨末期大雨でも
同じパターンが繰り返されました。
「台風が去った=終わり」
は今年最も崩れた思い込みです。
特徴⑤「1月から毎月台風が発生——過去75年で3回目の記録」
2026年は1月から6月まで毎月台風が発生しています。
1951年からの統計で、
1月から6月まで毎月台風が発生したのは1965年、
2015年と今年2026年の3回のみです。
これが「今年は特別な年」という科学的な根拠です。
そして1965年・2015年はどちらも、
後半シーズンに強い台風が多かった年でした。
後半シーズン(8〜10月)の予測——何が来るのか
8月——「接近数が最多になる見込み」
2026年は、8月を中心に日本列島への台風の接近数が、
平年並みか多くなる見通しです。
もともと8月は、一年の中でもっとも
台風の接近数が多い月ですが、
今年はそれ以上に多くなる
可能性があり、例年以上に注意が必要です。
出典:tenki.jp 気象予報士・瀬田繭美
「2026年の台風傾向 8月頃は平年より接近多く、
秋は発達した台風に注意」
https://tenki.jp/forecaster/m_seta/
2026/05/27/39074.html
8月は台風の数が最も多くなる見込みです。
夏休み・お盆の帰省シーズンと重なります。
旅行・帰省計画は、
台風情報と常にセットで確認してください。
9〜10月——「発達した台風が接近しやすい」
9月以降はおおむね平年並みの予想ですが、
エルニーニョ現象へ移行した場合は、発達した
台風が接近するおそれがあり、注意が必要です。
出典:日本気象協会
「防災レポート Vol.1 2026年の台風の見通し」
https://www.jwa.or.jp/news/2026/05/40097/
秋台風が「数は平年並みでも、強さが増す」
というのが今年最大の懸念です。
なぜ秋の台風が強くなるのでしょうか。
なぜ「スーパーエルニーニョ年の秋台風」が危ないのか
理由①「海水温の高い海域を長く移動するから」
エルニーニョが発生すると、
積乱雲が発達しやすい領域が東側へ移動するため、
台風も平年より東側で発生しやすくなることが
知られています。
台風が東側で発生すると、
暖かい海面上を長い距離移動しながら発達できるため、
強まりやすくなります。
出典:東京海上研究所
「今年は『スーパーエルニーニョ』?
〜2026年の暑さと台風」
https://www.tokiomarinehd.com/news
_insights/ni69.html
平年より東側で発生した台風は、
日本に近づくまでの海路が長くなります。
その分、暖かい海水からエネルギーを補給し続け、
「強くなりながら日本に接近する」
というパターンが起きやすくなります。
理由②「動きが遅い台風が増える」
接近数だけでなく、台風の発達程度、進路、
速度にも注意が必要です。
特に、進行速度が遅い台風では、
大雨や暴風の影響が長引き、浸水、土砂災害、
停電、交通障害、物流遅延などのリスクが高まる
可能性があります。
出典:日本気象協会 Weather X「2026年の台風傾向」
https://weather-jwa.jp/news/topics/post12892
「動きが遅い台風」は一か所に長時間とどまり、
総降水量が500mm・1,000mmを
超えることがあります。
2018年の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)は
死者・行方不明者245人、線状降水帯68回という
記録的な被害でした。
「秋に一つの強台風が来てゆっくり通過する」
というパターンが、最も被害が大きくなります。
理由③「2015年との類似——前回のスーパーエルニーニョ年」
英国の気象機関Tropical Storm Risk(TSR)は、
2026年の北西太平洋の台風活動について、
2015年以来の活発なシーズンになる
可能性があると予測しています。
2015年は、
前回のスーパーエルニーニョが発生していた年でした。
2015年の台風シーズンを振り返ると、
台風25号が10月末まで発生し、
年間発生数は27個(平年25.1個)でした。
今年も「10月まで油断できない」
シーズンになる可能性があります。
台風シーズン後半に向けて——今週やること
台風6〜9号という「実体験」を活かして、
今週中に備えを強化してください。
① 台風6号〜9号で「足りなかった備え」を補充する
今年の台風を経験して、
「これが足りなかった」と感じたものはありましたか。
よく挙げられる不足備え:
・モバイルバッテリーの容量が足りなかった
・携帯トイレが少なかった
・レインウェアが古くて防水性能が落ちていた
・ポータブル電源がなく停電に対応できなかった
・防水バッグがなく大切なものが濡れた
台風後半シーズン開始前の今が、
補充の最後のタイミングです。
② ハザードマップを「秋台風仕様」で見直す
秋台風は台風本体の雨に加え、
秋雨前線も重なることがあります。
「梅雨の大雨より秋の大雨の方が被害が大きくなる」
地域もあります。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
③ 家族での「台風対応ルール」を今決める
台風6〜9号を経験して、
家族と「どうする」を話し合いましたか。
夏休み中の今、普段離れた場所に住んでいる
家族全員が揃っているうちに決めておいてください。
決めるべきこと:
・「レベル4危険警報が出たら全員どこに逃げるか」
・「離れている場合の連絡方法
(171災害用伝言ダイヤル)」
・「車中泊避難をする場合の駐車場所」
・「エコノミークラス症候群を防ぐための
着圧ソックスを用意する」
④ 「台風情報」と「キキクル」を毎日確認する習慣をつける
8月からは台風が最も多い季節です。
大雨の際には、以下を確認する習慣をつけてください。
気象庁「台風情報」(進路・強度の最新情報)
https://www.jma.go.jp/bosai/typhoon/
気象庁「キキクル(危険度分布)」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/
「前半の5つの教訓」を後半に活かす——まとめ
今年の台風前半シーズンが教えてくれた5つの教訓を、
後半に向けてまとめます。
教訓①:数日前の進路予報だけで安心しない
→ 最新情報を確認する
教訓②:台風が遠くても前線で大雨が始まる
→ 「まだ遠い」は通用しない
教訓③:「スーパー台風」が現実になった
→ 「これくらいなら大丈夫」という
過去の基準を捨てる
教訓④:台風が去った後も危険は続く
→ 「終わった」と思ったときこそ注意
教訓⑤:「1月から毎月台風」という記録的な年
→ 後半も油断できない
SONAEAREBAからのメッセージ
台風6号が沖縄に上陸したのが6月1日。
あれから約2ヶ月が経ちました。
台風6号・7号・8号・9号
——4つの台風を経験したこの夏、
みなさんの備えは強くなりましたか。
8月からが、台風シーズンの本番です。
今年はスーパーエルニーニョ年
——「秋に強くて遅い台風が来る」
という予測が出ています。
「前半を難なく乗り越えた」
ことに安堵するのは自然なことです。
でも「後半が本番」という
現実から目を離さないでください。
台風6〜9号で「足りなかった備え」を今週補充する。
家族で「台風対応ルール」を今夏休み中に決める。
毎朝「台風情報」を確認する習慣をつける。
この3つだけで、
後半シーズンの備えは格段に強くなります。
SONAEAREBAはこれからも
台風シーズンの最新情報を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

































