こんにちは!SONAEAREBAです。
関東甲信と東海は先週、梅雨が明けました。
「やっと夏が来た」と感じている方も多いと思います。
でも今日、東北と北陸はまだ梅雨の中にいます。
そして、その「梅雨の終わりかけ」こそが、
最も危険な時期です。
東北南部では
明日24日(金)から26日(日)ごろにかけて
大雨となる所がありそうです。
24時間降水量が100ミリ前後に達する所もあり、
同じような所で降り続けば、
総降水量がかなり多くなる可能性もあります。
梅雨末期の大雨に注意が必要です。
そして、これは「今年だけの話」ではありません。
去年の同じ日に、何が起きたかを知っていますか。
去年の7月24〜27日、東北で何が起きたか
昨年2025年7月24〜27日。
ちょうど今と同じ時期に、
東北で記録的な大雨が発生していました。
梅雨前線が華北から日本海を通って北日本にのび、
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、
東北地方は大気の状態が非常に不安定となりました。
秋田県や山形県で非常に激しい雨や
猛烈な雨が降り続き、
24日から27日までの総降水量は、
山形県の真室川町差首鍋で457.0ミリ、
新庄で420.5ミリを観測するなど、
山形県の庄内や最上を中心に400ミリを
超えたところがありました。
秋田県と山形県の県境付近では積算解析雨量が
局地的に約600ミリとなるなど、
記録的な大雨となりました。
出典:仙台管区気象台
「東北地方災害時気象資料 梅雨前線による大雨
(令和6年7月24日〜27日)」)
https://www.data.jma.go.jp/sendai/data/saigai/
siryou/20240724-27_zensen.pdf
山形県で4日間に457mm
——東京の梅雨期間(6〜7月)
全体の降水量(約400mm)を、
わずか4日間で上回りました。
今年も今日7月24日から
同じ地域で大雨の予測が出ています。
「昨年と同じパターンが繰り返されようとしている」
——これが今日最も伝えたいことです。
なぜ「梅雨末期」が最も危険なのか
「梅雨の最盛期より、梅雨末期の方が雨が強い」
——これは気象学的に説明できる現象です。
理由①「太平洋高気圧が強まり、梅雨前線を北に押し上げる」
梅雨末期になると、
太平洋高気圧が発達して勢力を強めます。
この高気圧が梅雨前線を北方向に押し上げるとき、
前線が「圧縮」されて活発化します。
前線が活発化するとは、
雨を降らせる力が増すということです。
梅雨の時期で最も雨量が多いのが、
梅雨末期のこの時期なのです。
理由②「南から大量の湿った空気が流れ込む」
東北地方は、22日、暖かく湿った空気などの影響で
大気の状態が非常に不安定となり、
大雨となるところがある見込みです。
太平洋高気圧が発達すると、その縁を回るように
南から大量の湿った空気が流れ込みます。
この湿った空気が梅雨前線にぶつかることで、
大量の雨が特定の地域に集中します。
線状降水帯が発生しやすいのも、
まさにこの「梅雨末期」のタイミングです。
理由③「すでに地盤が緩んでいる」
これが最も見落とされているポイントです。
梅雨の時期を通じて、雨が長期間降り続いた結果、
地盤はすでに大量の水を含んでいます。
「土の中がスポンジ状態」になっているため、
さらに少しの雨でも土砂災害が起きやすくなります。
6月から1ヶ月以上降り続いた雨が
地盤に蓄積されている今、
たとえ1時間の降雨量が少なくても、
斜面崩壊や土石流のリスクは梅雨入り直後より
格段に高くなっています。
「梅雨明けしたら安全」という思い込みが危ない
ここで、大切なことをお伝えします。
30日ごろに北海道付近を低気圧や前線が通過した後は、
東北や北陸も晴れる日が多くなり、
いよいよ梅雨明けとなりそうです。
一方で、東北の日本海側では
湿った風が吹いてにわか雨の可能性があります。
梅雨明けとなっても空模様の変化には
注意が必要となりそうです。
出典:tenki.jp
「梅雨明け後も注意が必要」
という専門家の警告があります。
梅雨が明けても、
すでに緩んだ地盤はすぐには回復しません。
このシリーズで繰り返しお伝えしてきた通り、
「大雨が止んでも、土砂災害リスクは続く」のです。
台風6号・7号の後も「台風が去った後の二次災害」に
注意が必要だったのと同じ構造です。
今日・今週の東北・北陸の方へ——地域別タイムライン
【今日7月24日(金)〜26日(日)】
東北南部が最大警戒期間
→ 24時間降水量100mm前後の可能性
→ 同じ場所に降り続けると
総降水量が非常に多くなる可能性
→ 土砂災害・河川増水・低地浸水に厳重警戒
【27日(月)〜29日(水)】
東北北部・北陸も大雨のおそれ継続
→ 梅雨前線の位置次第で警戒域が変化
→ 最新の気象情報を毎日確認する
【7月30日(木)〜31日(金)ごろ】
低気圧・前線が北海道付近を通過
→ 東北・北陸で梅雨明けの見込み
→ ただし地盤が緩んでいる期間は土砂災害リスク継続
今すぐ確認すべき3つのこと
① 気象庁「キキクル」でリアルタイムの危険度を確認する
大雨が続く今週、キキクルを毎日
(できれば数時間おきに)確認してください。
気象庁「キキクル(危険度分布)」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/
赤や濃い紫が表示されたら、
すぐに安全な場所へ移動してください。
② ハザードマップで「土砂災害リスク」を今すぐ確認する
今回の大雨で最も警戒すべきは土砂災害です。
崖・斜面・急な谷の近くに住んでいる方は、
今日必ず確認してください。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
③「早めの避難」を今日決める
「もう少し様子を見よう」が最も危険な判断です。
気象庁が今週「梅雨末期の大雨に注意」と
呼びかけています。
「レベル4危険警報」が出たら、
危険な場所から全員避難です。
このシリーズで5月28日にお伝えした
新・防災気象情報のレベル制度を思い出してください。
レベル3(警報)→ 高齢者・子どもは避難
レベル4(危険警報)→ 全員今すぐ避難
レベル5(特別警報)→ 命の危険・垂直避難
関東・東海の方も油断しない
「もう梅雨明けしたから関係ない」
——そう思っている方へ。
梅雨明け後の関東・東海でも、
今週は「夕立・ゲリラ雷雨」のリスクが続きます。
7月16日にお伝えした
「ゲリラ雷雨の前兆サイン」を思い出しながら、
帰宅時間帯の空に注意してください。
そして、今週末から来週にかけて、
梅雨が明けた東北・北陸では一気に猛暑になる
可能性があります。
「梅雨明け直後の急激な気温上昇」——これもまた、
熱中症の急増につながる危険な時期です。
SONAEAREBAからのメッセージ
関東と東海は梅雨が明けました。
「夏が来た」という開放感の中で、
東北と北陸はまだ梅雨の末期にいます。
去年の今日と同じ日に、
山形県で4日間に457mmの記録的な大雨が降りました。
そして今年も、同じ東北で、同じ時期に、
同じ「梅雨末期の大雨」が来ようとしています。
「梅雨末期が最も危ない」——この言葉を、
今日東北・北陸にいる方に届けてください。
そして梅雨が明けてからも、
緩んだ地盤への注意は続きます。
「終わった」ではなく
「まだ続いている」という意識が、
命を守ります。
SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
東北・北陸にお住まいの家族・友人に、
今すぐシェアしてください。


































