こんにちは!SONAEAREBAです。
今、太平洋の複数の海域で
「台風のたまご」が発生・監視されています。
2026年8月19日現在、熱帯低気圧「92W」が
JTWC(米軍合同台風警報センター)で「17W」へ
発達し、気象庁も台風になる予想を発表しています。
8月19日12時に「台風」に発達して、
この台風は「台風18号-ソウデル-」です。
24日03時には小笠原近海で、中心気圧975hPa、
最大風速35m/sの「強い」台風となる予報です。
さらに、他の海域にも「たまご」が控えています。
2026年8月19日1時15分現在、
気象庁が情報を発表している熱帯低気圧
(中心気圧1004hPa・トラック諸島近海)に加えて、
米軍JTWCが「台風のたまご」として監視中の
熱帯じょう乱(INVEST)は2個(94W・95W)です。
現時点で3つの「たまご」が同時に動いている状態です。
まだ進路は確定していませんが、
来週にかけて日本に影響が及ぶ可能性があります。
そして今日は、台風の話だけでなく、
もう一つ絶対に知っておいてほしい情報があります。
「内水氾濫マップ」——あなたは知っていますか?
なぜ「内水氾濫マップ」が今、重要なのか
このシリーズで8月中旬にお伝えした
「令和8年8月千葉豪雨」が記憶に新しい災害です。
千葉豪雨で浸水被害に遭った人の約2人に1人が、
通常の「洪水ハザードマップ」上の
浸水想定区域「外」で被災していました。
その原因が「内水氾濫」でした。
「洪水ハザードマップ」と「内水ハザードマップ」は別物
多くの方が「ハザードマップ」と聞いて
思い浮かべるのは、河川が氾濫したときの浸水想定
(洪水ハザードマップ)です。
でも、実はもう一つ、
別のハザードマップが存在します。
内水ハザードマップとは、内水浸水想定区域図に
避難に関する情報等を付加して作成されるマップです。
出典:国土交通省
「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_
guideline/pdf/naisui_manual.pdf
「内水浸水想定区域」とは、
水防法に基づく想定最大規模降雨に対する
内水による浸水が想定される区域、
地域の既往最大降雨や他地域での大規模な降雨など
一定の被害が想定される降雨に対する内水による
浸水が想定される区域を総称していいます。
出典:国土交通省
つまり——
【洪水ハザードマップ】
→ 川が氾濫したときに、どこまで水が来るか
【内水ハザードマップ】
→ 排水が追いつかず、市街地の下水道・側溝から
水があふれたときに、どこが浸水するか
この2つは、想定している水害のメカニズムが根本的に
違うため、「危険な場所」も異なることがあります。
洪水ハザードマップで「安全」とされている場所でも
内水ハザードマップでは「浸水想定区域」
に指定されていることがあるのです。
「内水ハザードマップ」はどこで確認できるのか
このマップは、国が全国一律で作っているもの
ではなく、各自治体(下水道管理者)が
作成・公表しています。
都道府県知事または市町村長は、
内水により相当な被害を生ずるおそれがあるものとして
指定した下水道について、想定最大規模降雨に対する
内水浸水想定区域を指定することが必要となりました。
出典:国土交通省
確認方法は主に2つあります。
方法①「国土交通省 ハザードマップポータルサイト」で確認する
洪水・内水・高潮・津波などのハザードマップを、
まとめて確認できる公式サイトです。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
「重ねるハザードマップ」で住所を入力すると、
その地域で公表されている各種ハザードマップを
重ねて確認できます。
内水ハザードマップが未公表の自治体もあるため、
その場合は「洪水」「土砂災害」など他の指定状況と
あわせて確認してください。
方法②「お住まいの自治体(下水道部局)」で直接確認する
多くの自治体では、
「〇〇市 内水ハザードマップ」で検索すると、
自治体の下水道課が公開しているPDF版のマップ
が見つかります。
たとえば神奈川県では、
県のホームページ上で内水ハザードマップの説明と、
各市町村へのリンクが公開されています。
出典:神奈川県「内水ハザードマップ」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/h2v/cnt
/naisui/naisui.html
今日、あなたの自治体名で検索してみてください。
「内水ハザードマップがまだない」地域もある——それでも確認すべき理由
正直にお伝えすると、内水ハザードマップの整備は、
まだ全国のすべての自治体で完了しているわけでは
ありません。
浸水に対する都市の被害ポテンシャルが増大する中、
国土交通省では平成18年3月に
「内水ハザードマップ作成の手引き(案)」を策定し、
住民への公表・活用を促してきましたが、
整備状況は自治体ごとに差があります。
(出典:国土交通省)
もし、お住まいの自治体でまだ内水ハザードマップが
公表されていない場合も、以下の視点で
「内水氾濫が起きやすい場所」をある程度
自分で予測することができます。
✅ 周辺より低い土地(窪地)
✅ アンダーパス・ガード下
✅ 大きな交差点付近(雨水が集中しやすい)
✅ 古い住宅地・下水道の整備年代が古いエリア
✅ アスファルト・コンクリートで覆われた面積が
広い都市部
このシリーズで千葉豪雨の記事でもお伝えした通り、
「川から遠いから安全」という思い込みが、
今回多くの方を危険にさらしました。
台風のたまごが「日本に来るかどうか」を、今週見極める
今、複数発生している台風のたまごの中で、
最も注目すべきなのが「台風18号」です。
現在のところ、
この台風は8月24日には小笠原近海で
「強い」勢力(中心気圧975hPa・最大風速35m/s)
になる予報です。
「小笠原近海」から先、
日本本土に近づくかどうかは、
来週にかけての進路予報を継続して
確認する必要があります。
このシリーズで繰り返しお伝えしてきた通り、
5日以上先の進路予報は不確実性が大きく、
「藤原の効果」のように短期間で
予報が変わることもあります。
今週やっておくべきこと
① 今日、内水ハザードマップを確認する
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
「〇〇市(お住まいの自治体名) 内水ハザードマップ」
でも検索してみてください。
② 台風のたまごの進路情報を毎日確認する習慣をつける
気象庁「台風情報」
https://www.jma.go.jp/bosai/typhoon/
来週にかけて、複数のたまごのうち、どれが台風として
発達し、日本に近づくのか、日々情報が更新されます。
③ 千葉豪雨の教訓を、自分の地域に当てはめて考える
「記録的短時間大雨情報」が出たら、
すぐに安全な場所に移動する。
冠水した道路・アンダーパスには絶対に進入しない。
車での移動中は、少しでも危険を感じたら
即座に引き返す。
ゲリラ雷雨は突然起こります。
もし、旅行や出張などで地形を知らない地域で
遭遇した場合は、その地域の内水氾濫マップを
確認にして、より安全なルート選択し、
安全な場所へ移動する。(むやみに走行しない)
④ 熊本地震の在宅避難者と同じく、「一人にならない」備えを
このシリーズで8月18日にお伝えした通り、
災害時に困るのは物資だけではありません。
台風・大雨の際も、家族・近隣との連絡手段を、
今日確認しておいてください。
SONAEAREBAからのメッセージ
台風18号の他、台風となる「たまご」が、
今まさに発達しています。
来週、日本にどんな影響があるか、
まだ確定していません。
でも、台風が来るかどうかにかかわらず、
今日確認してほしいことがあります。
「内水氾濫マップ」を、
あなたは知っていましたか?
千葉豪雨では、浸水被害の約2人に1人が
「洪水ハザードマップの外」で被災しました。
その理由が、この「内水氾濫」でした。
「川から遠いから安全」ではありません。
「土地の低さ」「下水道の能力」
——見えない要素が、被害を左右します。
今日、5分だけ時間を使って、
あなたの街の内水ハザードマップを確認してください。
それが、来週の台風、そして今後の大雨から、
あなたと家族を守る第一歩になります。
SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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