こんにちは!SONAEAREBAです。
結論からお伝えします。
「越境台風」とは、
東経180度より東で発生した熱帯低気圧が、
北西太平洋などに移って台風に変わったものです。
10月5日午前9時、
ハリケーン「NOLO」が
日付変更線を越えて台風28号になり、
3年ぶりの越境台風となりました。
出典:日本気象協会 tenki.jp
「【速報】ハリケーン『ノロ』が日付変更線を越えて
台風28号に 3年ぶりの越境台風」2026年10月5日
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/
2026/10/05/40857.html
同じ日に台風29号も発生し、
27号とあわせて、台風が同時に3つある
「トリプル台風」になっています。
今日は、聞き慣れない言葉を
ひとつずつ読み解いていきます。
※この記事は2026年10月6日
朝の情報で作成しています。
28号・29号の動きに合わせて更新します。
台風28号で、何が起きた?
10月5日午前9時、ミッドウェー諸島近海で、
ハリケーン「NOLO」が日付変更線を越えて、
台風28号になりました。
勢力は「非常に強い」で、
中心気圧は960hPa、最大風速は45m/s、
最大瞬間風速は65m/sでした。
出典:日本気象協会 tenki.jp
6日午前6時現在は、
ウェーク島近海にあり、
勢力は5日と同じ960hPa、45m/sです。
今後は西から北西へ進みながら、
勢力を弱める予報になっています。
出典:日本気象協会 tenki.jp
「台風28号(2026年) 最新位置・進路予想」6日7時発表
https://tenki.jp/bousai/typhoon/2628/
「越境台風」とは?
越境台風とは、
東経180度より東の領域で発生した熱帯低気圧が、
北西太平洋または南シナ海の領域に
移動して台風に変わるケースを指します。
実際には、
西経域から進んできたハリケーンなどが
東経域に入ると、監視を担当する機関が
アメリカの中部太平洋ハリケーンセンターから
日本の気象庁に引き継がれ、
「台風」と呼ばれることになります。
出典:ウェザーニュース
「<越境台風>非常に強い台風28号(ノロ)発生
ハリケーンNOLOが西経域から入る」2026年10月5日
https://weathernews.jp/news/202610/050121/
つまり、中身が変わるのではなく、
「どの機関が監視して、何と呼ぶか」が変わるのです。
台風・ハリケーン・サイクロンは何が違う?
結論から言うと、気象学的には同じ現象で、
発生する海域と強さの基準によって
呼び名が変わります。
| 呼び名 | 主な海域 | 最大風速の基準(目安) |
|---|---|---|
| 台風 | 東経180度より西の北西太平洋、南シナ海 | 約17m/s以上 |
| ハリケーン | 北大西洋、カリブ海など | 約33m/s以上 |
| サイクロン | 北インド洋 | 約17m/s以上 |
出典:気象庁「台風について」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/
faq/faq14.html
気象庁は、この3つを
「それぞれの地域に存在する熱帯低気圧を、
強さによって分類している用語」と説明しています。
今回のNOLOのように、
日付変更線の東側の太平洋で
ハリケーンと呼ばれていたものが、
日付変更線を越えたことで
台風と呼ばれるようになったということです。
越境台風は珍しい?
越境台風は、
2023年8月の台風8号(ドーラ)以来、
3年ぶりです。
また、台風28号の発生は、
28号としては統計史上6位の早さで、
9月末までの累計は平年より7個ほど多くなっています。
今年は、1月から10月まで
毎月台風が発生しています。
これは統計のある1951年以降、
1965年、2015年、2026年の3回だけです。
出典:日本気象協会 tenki.jp
「トリプル台風発生中 今年は台風の発生数多い
28号・29号の影響は?」2026年10月5日
https://tenki.jp/forecaster/domoto_yukiyo/
2026/10/05/40865.html
台風が同時に3つ、どうなっている?
10月6日朝時点の、
27号・28号・29号の状況です。
| 台風 | 6日朝時点の状況 | 今後の見込み |
|---|---|---|
| 27号(チョーイワン) | 6日3時現在、小笠原近海。中心気圧950hPa、最大風速40m/s、「強い」勢力 | 6日21時には日本の東に達し、その後、温帯低気圧に変わる見込み |
| 28号(ノロ) | 6日6時現在、ウェーク島近海。中心気圧960hPa、最大風速45m/s、「非常に強い」勢力 | 西から北西へ進みながら勢力を弱め、10日には日本の東に達する見込み |
| 29号(コグマ) | 6日0時現在、マーシャル諸島。中心気圧1000hPa、最大風速18m/s | 8日にウェーク島近海、10日に南鳥島近海へ進む見込み |
出典:日本気象協会 tenki.jp
「台風27号・28号・29号 最新位置・進路予想」
27号:https://tenki.jp/bousai/typhoon/2627/
28号:https://tenki.jp/bousai/typhoon/2628/
29号:https://tenki.jp/bousai/typhoon/2629/
3つの台風が同じ日に存在するのは、
10月としては5年ぶりと報じられています。
出典:テレ朝NEWS
「台風28号・29号発生 トリプル台風の同日存在は
10月としては5年ぶり」2026年10月5日
https://www.khb-tv.co.jp/news/16939805
台風同士が近づくと、進路予測はどうなる?
台風28号と29号は、
次第に距離が近づく可能性が
あると報じられています。
台風同士が近づいた場合、
お互いに進路に影響し合うことがあり、
予想が難しくなる、
進路予想が変わりやすくなることもあります。
こうした台風同士の影響は、
「藤原の効果」という名前で知られています。
気象庁の台風用語では、
「2つ以上の台風が接近して存在する場合に、
台風がそれらの中間のある点のまわりで、
相対的に低気圧性の回転運動をすること」
と説明されています。
出典:国立情報学研究所
デジタル台風「『藤原の効果』とは何ですか?」
https://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon
/contribution/recipe/007.html.en
ただし、今回の28号と29号に
「藤原の効果」が当てはまるかどうかは、
現時点では分かりません。
実際に起こるかどうかは、
台風の距離や勢力によって変わります。
台風の進路予測が難しい理由は、
こちらの記事でも解説しています。
日本への影響は?
現時点で分かっているのは、
次の通りです。
27号は、気象庁の予報で、
日本の東へ進み、
温帯低気圧に変わる見込みです。
28号と29号は、
どちらも日本の東の海上へ
進む予報になっていますが、
まだ先の話で、不確実です。
進路には幅があり、
今後変わることもあります。
「近づく」「来る」と決めつけず、
最新の台風情報を
気象庁の発表で確認してください。
気象庁「台風情報」
https://www.jma.go.jp/bosai/map.html
#contents=typhoon
よくある質問(FAQ)
Q. ハリケーンは日本に来ますか?
ハリケーンは、
西経域などで使われる呼び名です。
日付変更線を越えて
東経域に入ると、
台風と呼ばれるようになります。
日本に近づく場合は、
「台風」として気象庁が情報を発表します。
Q. 越境台風は、普通の台風より危険ですか?
呼び名が違うだけで、
危険度が決まるわけではありません。
気象庁は、台風・ハリケーン・サイクロンを、
気象学的には同じ現象としています。
勢力は、中心気圧や
最大風速で確認してください。
Q. 台風が同時に3つあると、何が違いますか?
台風同士が近づくと、
お互いに進路に影響し合い、
予想が難しくなったり、
進路予想が変わりやすくなったり
することがあります。
そのため、1つの台風の情報だけでなく、
ほかの台風との位置関係も
あわせて確認すると安心です。
SONAEAREBAからのメッセージ
「ハリケーンが台風になった」
「台風が3つ同時」
聞き慣れない言葉が続くと、
それだけで不安になってしまいます。
でも、言葉の意味が分かれば、
ニュースは読めるようになります。
越境台風は、
「呼び名が変わる」ことであって、
危険度が変わることではありません。
今日は、27号・28号・29号の
最新の予報を確認し、
非常持ち出し袋の中身を
ひとつだけ見直してみてください。
備えあれば、大丈夫。
台風28号・29号の動きは、
引き続きこの記事でも追っていきます。
更新履歴
・2026年10月6日朝の情報で作成。
27号・28号・29号の状況表を反映。





















「空間にマスクする感覚」地方自治体避難所開設用パーテーション














